樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

オッサンたちの修学旅行(樹木編)

2006年06月05日 | 樹木
6月2日(金)の夜から4日(日)まで、鳥仲間3人で広島県と岡山県に行ってきました。
いい年こいて、いつもワクワクしながら出かけるので、「オッサンたちの修学旅行」と呼んでいます。バードウォッチングが目的ですが、今日の記事は樹木に絞ります。

          

最初に訪れたのは比婆山(広島県民の森)。ここのブナの森はなかなか見事でした。純林というだけあって密度が濃く、巨木がニョキニョキ林立しています。
見上げれば、鮮やかな緑のドーム。青空を背景にした緑の葉を見ると、私はいつもウットリします。いちばん好きな配色もブルー&グリーンです。

私の名前のfagus(ファーガス)はブナの学名です。ブナが特に好きというわけではなく、トチノキやミズナラ、サワグルミなどで構成されるいわゆるブナ林が好きなので命名しました。
下の写真はブナの葉っぱ。縁がカマボコ型の波を描いているのが特徴です。

      

漢字で書くと「橅」、木で無いと書きます。伐採するとすぐに切り口から変色してしまうので、木材として役に立たないために、こう言われたそうです。でも、運搬方法や乾燥技術が進歩した現在は、変色する前に加工できるので有用材です。

紅葉で有名な帝釈峡で泊まって、朝は5時から周辺の森で鳥と木を観察しました。
その中で、初めてゲットしたのが写真のウグイスカグラ。図鑑で見て、鳥の名前をもらったその名前が以前から気になっていました。

      

葉の上に赤い実が一つ。最初は「ソヨゴ!」と思いましたが、ソヨゴの実は秋なので、「これが噂のウグイスカグラだ」と嬉しくなりました。
「春、この木の枝でウグイスが神楽のような踊りをするのでこの名前がある」とどこかに書いてありました。あまり姿を見せないウグイスですが、繁殖期ならそういうことがあるかも知れません。
このほか、エゴノキやヤマボウシも白い花をいっぱい咲かせていました。
コメント (4)
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