ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

ピアニストといっても…

2004-05-12 06:14:41 | 音楽あれこれ
ピアニストと称する者には2つの種類がある。
「自称ピアニスト」と「自他ともに認めるピアニスト」だ。
自他ともに認めるピアニストについて、多くを語る必要はない。
世界の主要都市を股にかけて演奏会を行っている者は、当然こちらのタイプ。
それなりに実力はあるが、演奏外的な理由で国内でしか演奏会ができない者も、こちらに属する。
問題なのは、自称ピアニストのほう。
あまりクラシック音楽に詳しくない人たちに、ピアニストという名称を掲げれば、
ある意味で勝ったも同然。
だって、世界的に活躍しているピアニストと同じだ、って簡単に錯覚させることができるもんね。

で、詳しくないその人は、ある時「自称ピアニスト」の演奏会に出かけることになった。
ところが、どの曲を聴いても、あまりいいなあとは思えない。
プログラムの経歴を見れば、どこそこの音大でピアノを教えていると書いてある。
ならば、自分の耳が悪いのか?
演奏の善し悪しがわからないということは、自分にはクラシック音楽が合ってないのか?
詳しくない人ならば、きっとそう思うに違いない。

でもね、そこで聴くことを諦めることはないんですよ。
自称ピアニストと、自他ともに認めるピアニストの間には大きな違いがあるんです。
これは悲しいかな、埋められないほどの大きな溝があるんですわ。
演奏の善し悪しが分からなくたって、ある程度の判断基準はあるんです。
それをコッソリ教えましょうね(爆)

ひとつは、そのピアニストに「オーラ」があるかどうかです。
オーラといっても、目に見えるもんじゃありません。
何かはわからんけど、その人から発せられるエネルギーみたいなものが演奏中に出るんですわ。
たとえば、演奏中に場内の空気がピーンと張った状態になることがあるんですが、
それは良い演奏であるという証拠。
その「空気」が読めれば、そのピアニストの善し悪しは判断できます。

もうひとつは、意外かもしれませんが、ステージの袖から出入りするピアニストの歩き方なんです。
本当に実力のある演奏家なら、自分の演奏に揺るぎない自信を持っているので、
歩き方なんておかまいなしです。
名演奏家といわれる人たちの中には、スタスタと早足で落ち着きのない者もいれば、
ダラダラとピアノに向かってくる者もいます。
でも、それらの人たちはピアノに向かった瞬間に「変わる」んですわ。
逆にインチキなピアニストは、せめて歩き方だけでも格好よく見せようとします。
ええ、もともと実力がないことは自分が一番知っていますからね。
だから、くれぐれもどこそこの音大で教鞭をとっているなんていう「肩書き」にダマされちゃいけません。

以上の2つのことに着目していれば、大して音楽を知らなくたって、
善し悪しぐらいはわかるんですよ。
これ、ホント。
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