ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

サブカル成金

2005-03-06 18:38:35 | 脳みその日常
言うまでもなく、それはフジ・サンケイ・グループとやり合っているHのこと。コイツは「これからはネットの時代ですよ。だから既成のメディアとITを組み合わせることで企業価値も上がるんです」などと抜かしている。確かにネットを活用すれば双方向のコミュニケーションも可能になるだろう。理屈は通っていると思う。

しかしコイツの発言は大衆のことをまったく考えていない。大衆というのは、もちろん幼児から年寄りまでを含んでいる。ここをご覧になっている方々は、それなりにパソコンに興味があり操作もできるだろうから、Hの発言に違和感はないかもしれない。でも中高年でパソコンに精通してネットをやっている人なんて、現状ではそれほどいないはず。Hは「これからのこと」を考えてるのかもしれないが、じゃあネットに関心のない年寄りはどうでもよいのか?

逆に、パソコンを自由にこなす人を対象にするというのは、サブカルチャーそのもの。サブカルチャーというのは一部の人だけで盛り上がる文化である。HはまさにITの渦中にいるから、きっと自分のしていることがサブカルチャーとは思っていないだろう。また連日報道もされるから天狗になってるところもあるんじゃないかね。

でも、所詮コイツのやってることは大衆すべてに価値があるとは思えない。パソコンとは無関係な生活をしている田舎の年寄りの視点で考えてみれば明らかだろう。彼らからすれば「ホリエモン? 誰のことぢゃ? インターネット? 知らんのぉ」 せいぜいこんな感じではないだろうか。彼らにとってはテレビを含むメディアなんて受動的に楽しめればよいのだ。メディア文化なんて、そもそもそんなものなんだよな。

カネに縁のないワシからすれば、コイツらが血眼になっている株のことなんてどーでもよいこと。テレビではやたらと、やれどこそこの株が上がった下がったと賑々しいが、これだってサブカルみたいなものよ。カネだけは持っていて、働きもしないで株式市場の動向に一喜一憂している個人投資家とかね。

だいたい、濡れ手に粟という考えが気に食わんな。他人の稼いだカネなのに、株主だか投資家だか知らんが「上前」を頂戴するんだろ? Hだって結局はそうやって他社を買収して成り上がってきた。そんな調子のいい奴に今後の文化を委ねていいもんかねえ。どうも胡散臭い気がしてならん。

もっとも、フジのH会長だって表沙汰にされては困る過去があるから、どっちもどっちという感じだけど。そういえば、両方とも頭文字が奇しくも「H」だな。ヒドイのH、卑怯のH、人でなしのH…いや、そこまでは言わんが。
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