ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

雨畑ダムだけの問題じゃない!

2020-02-15 07:06:03 | 山梨(ダム/堰堤)
富士川水系の雨畑(あまはた)ダムに来ました(南巨摩郡早川町雨畑)。ここは県道37号から県道810号に入り、そのまま進むと到着します。

ダム手前400mのところにはこんな看板が立っています。



ダムへ至る道はトンネル手前の脇道を行くようなのですが、関係者以外の立ち入りは禁止されており、これ以上ダムへ近づくことはできません。



仕方ないので貯水湖(雨畑湖)側からダムを撮影。



何も問題がなければもっと近くから、またダム横から撮影できるのでしょうが、現在このダムでは深刻な問題を抱えているため、気楽に近づいて撮影できない状況にあります。

報道でご存知の方もおられるでしょうが、今年2月初頭の時点で雨畑湖の総貯水量の約9割が土砂で埋め尽くされているそうです。上の写真ではたくさんの水が溜まっているなあと思うでしょうが、実は水面のすぐ下は土砂なんです。

こうなるとちょっとした降雨でもダムは対処できなくなり、周辺で水害が起こることになります。現に水害が頻発し問題となっているんだそうです。これを解決するには雨畑湖に堆積した土砂を撤去するしかありません。ダムを管理する日本軽金属は今後5年間で堆積量の4割にあたる150トンの土砂を撤去すると発表していますが、実際のところ実現できるかは難しいとされています。

訪れた日も非常に細い県道810号でダンプカーに何度も遭遇しました。ダム入口付近のトンネルでは誘導員が配備されていて、尋常でない雰囲気が漂っているのを肌で感じました。本当ならそのトンネル近くまで行って写真を撮ればいいんですが、道幅が狭く、近くにいる誘導員に怒られそうだったので撮れなかったんです。

この事態が生じたのは昨年の台風19号が原因です。もちろん台風の爪痕はこのダムに限ったことではありません。それにしても雨畑ダムの問題はかなり深刻化しています。今まであちこちのダムを見てきましたが、我が国の水害対策はホント甘いなと痛感します。国はもっと自然の脅威を認識し、万全の対策を講じるべきではないでしょうか。そうでないと再び昨年の台風19号クラスの台風が来たら、もうアウトですぜ。ホントに。
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