ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

ヘンだけど有り難い

2005-12-03 06:08:46 | 脳みその日常
そういえば前回の講座の時、こんなことがあった。ワシが話をしていると何やらザワザワしている。ここの受講者はみな真面目なので普段は静かに話を聞いてくれるのに、どうしたんだろう…。そう思いながらフト受講者のほうを見た。

すると、何かが書かれた紙を手渡しで回しながらコソコソと話しているではないか。自分の話を中断して叱りつけるのも何なので、話を続けながらその様子を窺う。まるで聖徳太子状態(笑)

少しずつ聞こえてきたコソコソの内容にワシはビックリ。どうやら回していた紙切れはワシが雑誌に書いたページをコピーしたものだったのだ。それぞれの受講者はその紙切れを隣の人に回す際に「これはね、先生が書いたんだって」と言っている。またコピーを渡された人は「へぇー、そうなの?」なんて言ってるし。ザワザワしていたのはそれだった。

で、一体誰がそのコピーを配布したのか。すぐに「犯人」は判明。ザワザワ状態が起きたのは講義の後半だった。ワシの講義は前・後半に分かれており、間に休憩を入れる。実はその休憩の時にある受講者がワシのところへ来て、あとで他の受講者に配布するであろうところのコピーを見せながら質問したのだ。

「先生がお書きになったこの曲について質問したいのですが…」

その時には、てっきり質問のために雑誌をコピーしたんだなと思っていた。ところがコピーしたのは一部ではなく、他の受講者の分もコピーしていたらしい。それを講義の後半でコッソリ「配布」したというわけである。

質問した受講者のオジサンはちょっと変わっている。熱心に毎回出席するのだが、ワシの話が退屈だったり、その人にとって関心がなかったりすると即座に居眠りを始める。そう、大波に揺られる船のごとく身体を揺らして寝るのだ(笑)ワシとしては別に誰が寝ていようと関係ないので、安眠を妨げないように話を続けるが…。

それはさておき、ワシの知らないところでこのような「宣伝活動」が展開されるとは思いも寄らなかった。自分から宣伝することはしないので、こうした「活動」が自発的に行なわれたことは驚きであるとともに嬉しいことでもあった。

もっとも、この程度の宣伝なんて別に大したことではない。それはわかっている。ただ、受講者の自発的な行為に対してありがたいなあと思ったのだ。仕事上では敵を作ることのほうが多いワシであるが、一方で理解ある受講者に恵まれてつくづく幸せ者だなあと思ったわけですよ。
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