湘南オンラインフレネ日誌

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3/28 緊急集会「公的住宅での困窮死・孤立死をなくすために」と被災地訪問支援との共通性を感じつつ

2020-03-29 19:15:53 | 地震津波災害ボランティア

2020/03/28 記
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練馬と小川町巡回をしている間に、布団を抱えたときに母が転倒していた。幸いけがもなく、さらりと本人が報告して私がぞっとしたという経過なのだが、偶然布団が緩衝材になった。持ち上げる瞬間が魔の時だと想像がつく。浜見平の##さんが、席をはずしていたときの出来事。とんでもない重責を負わせてしまうところだった。これは##さんと話し合っておかなければならないことだ。申し訳ない。

先に小川町の教材屋に寄って用件を済ませてから練馬に行ったため、10数分遅刻した。おかげで一番前の席、司会の稲葉剛氏の真正面。大和で出会って以来1年目のご無沙汰、居心地の悪いこと、マスクが救い。

<緊急集会>「公的住宅での困窮死・孤立死をなくすために-江東区・UR都市機構(公団)住宅での餓死問題の教訓-」(練馬区民センターココネリ)に参加。

コロナ・ウィルス戒厳令下のため、会は講演会ではなく「記者会見」として実施。ゲスト発言のみの短時間で終了。参加者は40名位。やはり白髪頭はいない。終わっても帰らないから関係者。

ゲスト陣を見ると、懐かしい顔が。昔、彼が市会議員時代に何回か議論というよりたしなめられてきた和久晴雄氏。頭が白くなっていたがご健在。覚えていないだろうなと思いつつ、会終了後にご挨拶。神奈川公団住宅自治協理事・鶴が台団地の肩書き。それはそうと中身。

「UR住宅餓死問題」(坂庭国晴氏/住まい連代表幹事・調査団)
「孤立死問題などの取り組み-現状と問題点」

 司会:稲葉剛氏・茂木直子氏(住まいの貧困ネットワーク)
 江國智洋氏(東京23区公団住宅自治協幹事)
 和久晴雄氏(略)
 新出正治氏(東京公社住宅自治協議会副会長・東久留米団地)
 小川謙一氏(東京公営住宅協議会会長・都営光が丘団地)

いずれの活動も自治会組織率の低下と役員高齢化の中で、極端な団地高齢化、単身高齢者見守り訪問活動維持の難しさが、今回のコロナウィルス危機の背景に語られていた。社会的弱者にゆとりはない。そこに災害や不況が襲えば、限界がむき出しになる。このままではいけないという危機感がある。

報告は北砂五丁目団地の餓死事件の例を紹介しつつ、被害者が孤立する社会資源の遠さ、仲介役層の薄さそれとともに、近所づきあいの薄さが問題となった。

ただこれは、当事者の努力不足ではない。当事者の家庭の事情があるとき、世間の常識として語られる話題は、自分たちには無縁なことや、もし自分の事情が伝わったとき、それに寄り添ってくれるとは限らない。同情してくれても解決力はなく重荷でしかなく、ましや噂の種になれば、いっそう窮地に立つことになる。

地域の絆は内輪に無難に結びつける人たちが核になって生活の多様性に無頓着な一種腫物のような性格がある。モノカルチャーの田舎の結びつきと違い、都市のそれは様々な生活環境の方々が地域に集まっている。だから理解範囲外の生活の方がいることを前提に付き合っている方がどれほど居ようか。

報告では死後発見までの長さ、水道料未納の状態で料金未納のまま、検針訪問時の部屋の異臭から、警察・消防によって発見されるという経過が語られていたが、家族で餓死する話は鬼気迫るものがある。

また水道検針や新聞配達のように、近所の絆とは異なる訪問者の役割の検討か必要であることが語られた。その地域の絆とは別の支援の具体策を生み出していかなくては仕方がない。建て前だけの行政の言説を放置せず動かせる活動を生み出せないか。(坂庭氏報告より)

つぎにパークタウン東綾瀬団地の事例が江國氏によって語られた。単身高齢者の見守りサービスがURとパートナー事業者(株)立山科学工業によって、室内移動検知センサーの有料設置が2014年からスタートしているしているが、浸透していない。

また「足立区孤立ゼロプロジェクト」の説明があった。町会・自治会・民生/児童委員・ご近所づきあいによる

 声かけ・戸別訪問・居場所づくり

の活動が細々と行われている。

また和久氏の報告では横浜栄区の公田町団地の団地存続の苦境が語られた。高齢化とともに地元スーパーの撤退の苦境を自治会による市場開設という無理が続いている。こうした団地の高齢化と地域力衰退という危機の中で、孤立死が広がっている。感染危機のような困難がその命の危機の背中を押してしまうような事態を憂慮されていた。

新出氏は公立団地の高齢化率が50%を大きく超え単身者が増加している現在、東久留米N団地では希望性有料サービスではあるが「定期確認電話サービス」が始まり、知り合いづくりの諸活動が報告されたが、その支援活動の担い手不足があると語った。

年間300件を超す都内団地の困窮死、孤立死の事態とその増加や、生活苦境を示す家賃滞納数の資料が提供された。

今回はコロナ・ウィルス危機の最中という特殊な事情もあって、会は報告のみの2時間弱の会だった。災害・不況の危機は市民全体にのしかかるが、社会的弱者にはその矛盾が集中的に表れる。見逃してはならない、その思いを強くした会だった。

夜間傾聴:**子(救急入院先から)
(校正1回目済み)

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