湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

12/23 溜まっていた新聞記事の備忘録/人間ドックと大腸内視鏡検査

2010-12-25 05:46:11 | 引きこもり
2010/12/23 記
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昨夜の23時過ぎに専用携帯が鳴った。すわと思ったが、出たのは酔った同僚の講師だった。冬期講習が始まるのに、今から呼び出しも無いだろうと断ると、どうやら酒代が払えないらしい。「社会勉強。身ぐるみ剥がされなよ」と言って断る。「全く、生徒には聞かせられない話だ」というと、その聞かせられない生徒(成人)と飲んでいるんだという。「奥さん泣かせしないで帰れ」というと、その奥さんも一緒に飲んでいた。全く…。

12月は22~25日が一番荒れる。酒気帯びで教室から追い出され、講師と口論になったりする例は毎年のように起こる。古い話では覚せい剤もどき(実は砕いた氷砂糖)事件もあった。家出対応を打った年もあった。私のような爺ぃを待機させておいて、中年どもが酔いつぶれていてどうするんだというが、若手はとうに消息不明で蒸発している。いいから来てくれとしつこい。深夜、茅ヶ崎から町田まで呼び出すとは、何を考えているのか。意地悪に電話を切った。

●「「貧困、ブームではだめ」 今冬一転、寄付の毛布足りず/朝日」

という記事を読んだ。生活支援は波があってはいけない。しかし空き缶条例は何とかしたい。日常生活の隙間があってはならないと考える地域住民と、隙間の隅々にまで荒仕事する業者の対立の脇で日干しになっているがホームレスだ。空き缶まで奪わないで欲しい。ホームレスの既得権を主張する場合、その対象のホームレスが特定の人間や団体ではなく、社会現象として出てきている階層なので、既得権を引き受ける側として成り立たないという論理が成り立ってしまう。だからホームレスの利益を代弁する組織が必要になる。ここが小回りの利かないことになる。越冬のような事態は遠回りしている余裕が無いから、向かう相手が行政になるが、この住民の想像力の無さをなんとかならないかと思う。

冬期講習が始まってしまうと、情報収集の作業に手が回らなくなるので、溜まっている資料を読み返す。

ビッグイシューが関わった記事もある。

●「若者ホームレス実態は」

若手ホームレスがどのように路上に出てきたかを調査した話だ。ここに明らかな社会階層の歪みが見える。経済的に不安定な家庭に育つものが半数いるというのだ。格差社会の階層の断層がここに見える。アンケート回答者の35%近くに精神症状がでていたという。私は引きこもり青年の中でも心身に障碍を抱える方を優先して巡回している。しかも進学の意思表示をしたり迷っていることを告白した方を看ている。だから経済的には際まで追い詰められていないので、様子が少し違っているが、すぐ先に迫る家計逼迫は、耐えられずに路上に転げ出るのは遠くない状態でもある。ネットカフェ巡回を再開しても、受け皿をどう整えたらいいのだろう。

私が引きこもり青年の地域起業に適する仕事になんでも屋があり、その中心に「高齢者・子育て支援買い物代行」があると語ってきた。都市部の高齢者向け買い物代行は、介護保険制度下のヘルパーがそれを行っているので、競争にならないとの問題点指摘がある。しかし要介護レベルではなく要支援レベルの方のサービスは後退しており、この層の方への支援を中心に置くこともできる。この方々は、自分で買い物をすることが可能だが問題があるというレベルである。

しかし介護認定も申請しなければサービスが受けられない。特に対象となる独居の方は情報が適切に伝わっていない例も多く、現実には孤独死に至る極例もある。このなんでも屋企業は、高齢者御用聞きシステムを背景にするので、調査巡回業務の結果は、サービス時間の不足はすぐにわかるだろう。ここに社会資本としての展開がありうるのであり、行政サービス代行の範疇からはみ出す地域支えあいの領域に踏み込む形もありうる。採算はその部分からも検討されるべきなのだ。例としては生協活動との連携などである。

この買い物代行は、半径500m以内に店舗が無い郊外・過疎地から試行が行われている。長野県の例が記事になっていた。

●「高齢者の1割が「買い物弱者」 県調査(長野)/朝日」
●「買い物お手伝いを支援 県商工労働部(長野)/朝日」

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引きこもり青年や、若年無業者の就労支援は現在むしろ「パーソナル・アシスト」という個々人に寄り添って就労へと取り結ぶ活動が注目されている。ハローワークのジョブカード(仕分け対象になったが)と同じく、継続的に当事者の就労活動を追い、当人に向いた仕事を探して職場に納めていく、適材適所型の企業就労支援である。しかしこれも、例えば精神障碍の方のように、急性期と寛解期の波がある方や、体力的に短時間労働となる方や、通院回数が多く就労日数に制限がかかる方などの場合、自前の起業活動を前提とした方が安定就労できる方もいるので、適材適所配置では収まりきれない例も出てくる。「パーソナル・アシスト」自身は、地域起業した場合も必要な活動であるが、むしろそれは地域セイフティネットの活動として位置づけられるべきだろう。

企業就労に困難があるが、福祉的就労からははみ出してしまう方の自立就労の道を拓く試みをいかに重層的にたてるかというところに、公共のニーズとして地域の社会的弱者の生活支援労働がある。

今はその断片的な試行の情報収集を徹して行い、ひとつのモデルを生み出す事が必要。実践が拡散しているので、実例を育てることに至らずとも、実現可能性を示す必要がある。

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母の偏食が一層進み、高カロリーの洋菓子で、食事の代わりとしてしまう傾向が出て困っている。しかし問題は食事後、落ち込むように睡魔に襲われるという訴えが出てきたことだ。血糖値の激変が影響していないか、胃切除者糖尿病の入口ではないかとあれこれ考えてしまう。地元内科医は、結局わからないというのが実態のように思える。血流増加剤と睡眠導入剤の処方の薬剤をあれこれ入れ替えて、症状にヒットするものを探している状態だ。

人間ドックは私はあまり期待していないが、より総合的な病態像に踏み込めるかと母が希望しているのだが、もうひとつの目的の癌転移検査。検便陽性で転移の可能性のある大腸の内視鏡検査は、胃切除している者には負担が大きいという難がある。胃がない分、内蔵配置に緩みがあり、内視鏡が腸を飛び出して動いてしまうという。ところが大腸内視鏡検査は、日帰り検査となっており、母の場合、条件が違うので日帰りがきついという。ところが1泊となると宿泊できる病院が案外少なく、宿泊の場合、不必要な検査がセットされるために高いところでは20万円を超える。保険外である。この辺の融通の聞くところを探すために病院が限定されてしまう。

昨日は藤沢の順天病院のセンターと、平塚共済病院を当たった。前者は大腸の内視鏡検査が無く、バリウムだけだったが、隣接する脳神経外科とタイアップした脳ドックが可能という話で、先方は主治医の紹介状を使って、大腸内視鏡検査を保険適用させて総合病院1泊したほうがいいという。

一方の平塚共済病院はとにかく混んでいた。転移のチェックのように、時間を空けないほうがいい検査があるので、一応対象外とした。冬期講習が始まってしまうと、病院探しが出来なくなる。母を週明けに、順天病院に連れて行くことにした。

父の老健から連絡が入った。父の上着をもう早々に汚したという。洗い物を回収という話が出たので、老健で洗ってもかまわないものを買ったのだと母が説明した。介護はとにかく雑用が多い。持久戦のような思いが入所後も続いている。

海老名巡回。帰りに海老名で買い物。冷凍の刺身の柵を仕込む。ちょっとだけ正月の香り。

<<注文書籍より>>
●「「渦中」の心理学へ-往復書簡心理学を語りなおす」
●「地域精神医療におけるソーシャルワーク実践-IPSを参考にした訪問型個別就労支援」


夜間傾聴;相模大野3君(仮名)
     小田急相模原君(仮名・お久しぶり)

(校正2回目済み)

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