湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

自学教材リンク集に《歩く読書・語る読書のすすめ》を載せました(前の続きです)

2005-02-14 06:21:43 | フリースクール
--- 今回は以下の教材の解説です。

●自学教材ヒント集《歩く読書・語る読書のすすめ》


 インターネットの読み物群を検索した。中高生向きのものは実に貧弱だ。HPの文章をそのまま読んだ方がいいとすら思える。文は商品であり無料配布は出来ないという壁がひとつある。しかしインターネットは、作りかけの公開というか仲間内の作品制作中の見せ合いのような中途半端な掲示をたっぷりと含んでいるのが身上なのだ。それはそうなのだが、文学作品というジャンルに限定すると、豊富な試作品が提供されているわけではないのだ。

 HP上の話だけでなく、好みの作品のランキング上位には、類型化したSFやゲームストーリーの文章など、出来事が先行する話が圧倒的で、エロ・グロが後に続いている。暗喩・心理描写は排除される。ナンセンスや純文学などは希少価値すらもっている。これは素晴らしいというサイトにはなかなか出会えない。

 作品のオンライン化は「青空文庫」が進んでいる。しかし、偏屈にポーズで取り込んだり、骨董趣味でもないかぎり、若年層がここの作品を読むとは思えない。(骨董趣味の若年層も怖いが。)

 「プロジェクト杉田玄白」も読書が身についている物にはその反骨心が心地よいが、読書をしてこなかった人たちには青空文庫と同じインテリの慰みにしか見えないだろう。

 図書館のコレクションのオンライン化と並行して、このふたつの試みは今後も大きく育っていくだろう。通俗読み物群との二極分解は今後も続くのだろうか。

 独学の子の中に独自の道を求める欲求があるなら、取り付きにくいが、青空文庫のようなところから作品を格好をつけて読み始めるのもお勧めではあるのだが。

 自費出版図書館・現代マンガ図書館も本の虫が作った図書館だ。行って話すと本の世界もまた違った印象をもってもらえるだろう。湘南から東京まで本のために出かけてみるのも体験ではないか。


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