2014/06/06 記
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大雨の中、「金曜災害ミニカフェ」を行った。お隣さん、元気のよい団体の会合あり。またしても、待ち人、来たらず。祈るのみ。
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(番組名は上記画像参照)
●今回の会は、梅雨入りの大雨の中で行われた。今回のふたつの番組は、仮設生活の被災者にのしかかる老いと孤独というものが、実際どのようなものかを教えてくれる。老夫婦に忍び寄る認知症とその在宅介護、単身者の孤独とアルコール依存症の実例が紹介される。仮設からは若い世帯が抜けて行き、極端な高齢化が見て取れる。その個々の入居者の孤立と老老介護の現実を当人に任せきりにしていていいはずがない。80代後半の老夫婦は、息子の被災死という現実の中で、妻がうつ病を発症、夫が妻の介護を抱え込む。公的支援の枠の中では、全介助の重責が夫にのしかかる。地域の入所施設は職員不足で利用枠は限界に達している。その袋小路を80代の夫が、全壊した自宅を新築に踏み切って介護すると決意する。元漁師の単身男性は、アルコールに依存し、泥酔中、怪我をしていた両足の血流が止まり、足が壊死。両足切断に至り、車椅子生活に。血をふき取った畳の上で現在も生活している。
●こうした高齢入居者の仮設のコミュニケーションを図る試みも行われているが、互いに親交を深めても、やがて仮設は閉鎖され、復興支援住宅への転居で再び分断される。その矛盾を抱えながら、仮設間横断型の地域支援が始まっている。今回の番組では、石巻市の隣、女川町の「あがらいん」の自立的デイケアの様子が紹介される。(湘南に懇談のゲストにと交渉中。秋口以降。)料理担当という分担を与えれた初期認知症の妻が、活力を回復し今を十全に生きるという流れの中にいることがわかる優れた映像になっている。また、両足切断した男性も、企画の野菜販売のレジ係を担当し、孤立から隣人との交際が生まれて行く。こうした支援の実例を見て行くとき、「病院から在宅へ」、「地域包括支援ケアネット」の隙間が見えているように思う。災害が壊したものは、被災者の生涯にわたる生活であり、送り返された在宅生活のキャパシティの限界をどうサポートして行くのかという問いは、鋭く問うことにつながっているのだ。 (飛田)
(補)移転先がなく、仮設の薄い壁のため隣人トラブルを避けられない障害者家族の話は今後に続く。
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帰りにタクシーを呼ぶ。約束どおり、近くのマッサージから、母を拾って帰宅。
夜間傾聴>ひとり
(校正1回目済み)