知人が「種から育てた」と言ってキュウリの苗2本をくれた。ここ2、3年プランターの野菜つくりを見送っていたが、あまりにも育ちのいい苗に刺激され、休んでいたプランターに起床を促し登場を願った。早速、買い置きの花と野菜の土に若干の混ぜ物をして土の準備は完了した。苗を植える位置を掘る、そこに少し水を施してから苗を植え、根元を抑えて水やりをする。知人の教えを実行する。
それからちょうど10日が過ぎた今朝、1本に黄色い花が咲いていた。昨夕は姿を見なかったので夜中に開いた、いや咲いたことになる。3、4日前から、どこに巻き付こうかとツルがゆらゆらしていた。何本かは巻き付き先を探し当て、幹が倒れないようにサポート役をはじめている。花の咲きそうな芽が何個かある。収穫が楽しめるかと「獲らぬキュウリの皮算用」になる。
近くに種苗店がある。それは小学校の向かい側で、私が小学生の頃は正門前に位置していた。木造校舎から鉄筋3階建てに建て替わり運動場そばになった。開店は午前9時、春ころから忙しい日々が続いているようで、日曜日もこの時期は開店で、野菜や花の苗を求めて多くの人の姿を見かける。菜園家族だろうか子ども連れも多いが、畑のないわが家は見て通るだけ。
そんな店頭、今朝も苗が店の前を占領している。その並んだ中で苗選び中の年配夫婦を見る。育てる手間暇や苦労は収穫の喜びで帳消しになる、たった一つのキュウリの花が咲いただけなのに、久しぶりのプランター収穫を思いながら通りすぎた。さて初収穫はいつだろう。