日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

おどけ大根

2018年06月02日 | 生活・ニュース

 訪れた家で「大根持って帰る」と聞かれ持ち帰りを即答する。新聞紙の覆いを取り除き「うん」と手が止まった。ブログなどで見たことはあるが、1本ならぬそこにあるすべてが畑の中で大きな難儀に出会ったのか、あるいは畑という作家が意図して成した作なのか、また、妖艶というか面白いというか何とも言い難い姿で横になっていた。これはブログネタと断って撮る。

 撮るには撮ったが、さてどう書いていいものやらと文才のない悩みの日が何日も過ぎる。そんなある日、珍しい形の大根を、プロの記者が取材した記事が載った。抜く前に「おや」と思ったこと、抜いてこれまで見たことのない初姿におどろいたさまなど、畑の主の話が挿入されている。変形した大根に人情のこもった話題になっており微笑ましい。

 私は収穫した人の話を聞いていない、それが珍しい大根の紹介を遅らせた原因だろう。いやいや、そういう抜けたところが素人らしくていいと慰めるしかない。撮るとき抜いた人は不在だったとように思う、などと、どこかの官庁をまねての言い訳を真似しても何の面白みもない。

 子どもから若かりし頃まで、少しばかりの菜園作りの経験がある。大根もその一つ、何度かの間引きを経て独り立ちする。間引き菜から大根まで手がかかるだけ育ちが見えた。大根の葉を食べると話したら驚いた人もいたが、今も好んで食する。残念ながら、畑作家の芸術作品には出会っていないが仲間との共同農園で出会いたい。おどけ大根、1本いただいて帰る。
コメント
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