その1。21日午前11時10分ごろ、和木町和木の三井化学岩国大竹工場のプラント内の配管から煙が上がっているのを作業員が見つけ、消火器で消し止めた。同工場によると、インクの原料を製造するプラントで、5月末から定期修理中で停止していた。配管に残っていた原料が何らかの原因で加熱され、発煙したとみている。
その2。21日午後4時40分ごろ、大阪府高石市高砂の三井化学大阪工場で火災があった。高石署や堺市消防局によると黒煙が上がったが、けが人の情報はない。大阪工場総務部によると、火災は電力や蒸気を供給する施設の煙突で発生。延焼はなく、従業員も避難していない。現場は、堺泉北臨海工業地帯の一角。
今朝の購読紙に載った記事で、その1はローカル面、その2は社会面で報じられたもので扱いはべた記事。べた記事ではあるがOBの一人としては目にしたくない内容。その2はライブ映像で黒煙と炎がアップで流れたが、定期補修中の火災という。映像を見ると、現役時代に勤務しているプラントが発災元になったほか、何例かの災害経験から、その影響の大きさを痛感している。
企業は安心・安全・安定に運転することが使命であり、運転員には寸時の油断も許されない。事故後のOB会などで原因と対策とその実践について工場幹部から報告はある。それでも「災害は忘れたころにやって来る」という寺田虎彦の戒めの言葉が捨てきれない。しっかり頼むぜ、在籍の後輩に願う。