センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

アルツハイマー病、原因究明に明るい光!

2007-04-06 07:24:37 | 感覚
アルツハイマー病の原因物質蓄積抑える酵素発見
記事:毎日新聞社、提供:毎日新聞社【2007年3月27日】
アルツハイマー病:原因物質の蓄積抑える酵素発見
アルツハイマー病の原因となるたんぱく質「アミロイドベータ」が脳で分解されずに蓄積するのを抑える物質を、大阪バイオサイエンス研究所などの研究チームが見つけ、26日付の米科学アカデミー紀要に発表した。この物質は、睡眠を促すホルモン「プロスタグランジンD2」を作り出す酵素。チームは「この酵素が十分に働かなくなると、アルツハイマー病を発症する可能性が高まると予想される」と話す。
この酵素は脳脊髄(せきずい)液の中に分泌されている。実験で、この酵素をアミロイドベータに加えると、両者が強く結びつき、アミロイドベータ同士が凝集しなくなった。マウスの遺伝子を改変しこの酵素を分泌できないようにすると、正常なマウスに比べ、脳のアミロイドベータ蓄積量が3倍に増えた。逆に酵素の分泌量を増やしたマウスは、アミロイドベータ蓄積量が数分の1になったという。
アルツハイマー病は認知症の代表的な病気で、国内の患者数は約200万人とされる。【永山悦子】、ネット医療ニュースより引用、
認知症には、二種類があります。細かくは三種類有ります。
アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症、そして、複合型認知症です。
アルツハイマー型認知症は認知症全体の20%~30%、脳血管性認知症は、40%~60%、複合型認知症が10%~20%という割合で疾患している。
現在、日本国内ではアルツハイマー病の患者数は約200万人と推移されている。
アルツハイマー病の原因は世界中で研究されているが、現在も定説が無いのが現状である。現在最も重要視されている仮説が「アミロイド・β蛋白質」仮説である。
アミロイド・β蛋白質仮説とは、ヒトの神経細胞(ニューロン)で造られる蛋白質(アミロイド前駆体蛋白質)が遮断され→(アミロイド・β蛋白質)が蓄積され→(老人斑)が神経細胞を死滅させ→「毒性」(細胞死)に繋がり脳の萎縮になることで認知症に疾患するという説が現在では有力視されている。
今回、大阪バイオサイエンス研究所などの研究チームが発見した「アミロイドベータ」が脳で分解されずに蓄積するのを抑える物質(毒性)、睡眠を促すホルモン「プロスタグランジンD2」を作り出す酵素を見つけ出すことに成功したことは、画期的なことであり、今後の認知症の新薬の開発、治療の改善にと繋がり新たな認知症の取り組みに繋がるものである。
以前の私のブログでも紹介しているが、認知症は高齢者の脳疾患だと思っている人達も多いと思うが、全国で約200万人の認知症患者が居られますが、高齢者の方々は横ばい状態であるが、逆に40歳~60歳代の「若年性認知症」が急増していることに怪訝している。
昨年、渡辺謙(俳優)主演の映画「明日の記憶」が注目されたが、この映画は、働き盛りの40歳代の中年のサラリーマンが主人公である。
公開前に、若年性認知症の患者さんの家族を招き入れ、映画を観覧して貰った。観覧終了後、主演の渡辺謙さんが、認知症患者さん達の前で映画の公開の理解と、励ましをして会場はすすり泣く声で溢れていた。
若年性認知症は「ある日突然」とい思えるほど、症状が現れるのである。物忘れが酷くなり、仕事にも支障がでる。例えば、取引先のお客さんとのアポイントを忘れたり、契約を破ったりといい加減な人間に思われてしまう。
本人は、記憶が無いのである。病院で検査してみると初期段階では、ストレスだとか健忘症などと誤診されやすいのである。
また、最近は脳梗塞などの脳卒中が原因で「認知症」に疾患するケースも急増している。認知症全体の半数以上の患者さんはこのタイプの認知症なのである。
これらの人達はアルツハイマー病とは違ったタイプの認知症である。
また、認知症は独居生活者の高齢者がアルツハイマー病に疾患する可能性が高いことが研究機関で解明されている。
認知症は予防することが重要である。予防するのには、
※アルツハイマー型認知症=
∗無理なダイエットをしない、脳の栄養不足は認知症(痴呆症になりやすい、疾患し易くなる。
∗右脳、左脳をバランス良く活用する。
∗左右の手を均等に使う。
∗好奇心を持つ、大いに遊び、学び、大いに仕事する。
∗創造力をフルに鍛えることである。
∗女性ホルモンが効果あり、(閉経後の女性のみ)。
※脳血管性認知症=
∗悪玉コレステロールを溜めない、食生活で血液をサラサラにする。
∗ストレスを溜めない、禁煙に心がける。
∗中性脂肪や高血圧に注意し、塩分や高脂肪の食事は控えるようにする。
などである。つまり、普段から睡眠不足や極度のストレスを抑制し、お酒の飲み過ぎ、タバコの吸い過ぎなども原因の一つでもある。生活習慣を見直し、定期的な運動に心がける、脳をバランス良く使い、人との関わりを持ち、孤独に成らないなどの積極的な生き方なども重要な予防策なのである。
アミロイド・β蛋白質の増加を防ぎ、老人斑の蓄積を防ぐことが出来るのです。
だから、決して認知症は怖い病気では無いのです。皆様、ご家族の普段からの健康状態を認知し、少しでも異常が有ると感じたら病院の専門医に相談され、認知症が心配の方々は、地域の病院の「物忘れ外来」の有無をインターネットなどで調べて、検査を受けられることを推薦致します。
今後も私共は、脳疾患病の予防、治療の改善などに提言して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする