センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

大食いと脳の関係!

2007-04-27 00:01:02 | 感覚
最近大食いの番組も増えて、ギャル曽根という、若い女性が何十人前ものお寿司や焼き肉などを食べる姿をテレビで見るが、本人を実際見たことがあるが、本当に普通の若い女性である。
体重も45kg前後と痩せているし、何故あのようにお寿司を160個など食べられるのだろう!
それは、身体、特に胃袋と脳に深く関わっているのである。
大食いの人達の胃袋は、空腹時の10倍から15倍と大きく膨らむのである。
ヒトの胃袋は「粘膜と筋肉」から構成されており、鍛錬することで胃袋は何倍にも拡大するのである。
だから、ギャル曽根は空腹時の何と15倍の大きさまで膨らむのである。
その大きさは、お腹全体にまで広がり、膀胱の当たりまで垂れ下がるのである。
ただ、胃袋が大きくなったからと言っても、食欲が無いと大食いは出来ないのである。ヒトが食欲を感じるのは脳の「視床下部」に関係しているが、胃袋から出る「グレリン」という物質が視床下部の「食欲中枢」を刺激し、食欲(食べたい)と脳が欲求するのである。
大食いの人達ではこのグレリンの物質の量が普通の人達とは違うのである。
だから、5人前程度の食事では「満腹」と感じないのである。
つまり、満腹中枢にスイッチが入るのが遅いし、食欲も並大抵では無いのです。
また、大食いの人達の特徴は「太らない」「太れない」のである。
これらに関係する細胞が存在しているのである。「褐色脂肪細胞」という、体内のエネルギーを造り出し、熱量を体外に放出する働きをするのである。
現に、真冬でも熱くない食事を食べたときに額に汗を流す人達が居られますが、これらの人達が褐色脂肪細胞の働きが良いので、体外に熱量を発散させるので太らないのである。
実際に大食いのヒトと、普通の食事の量を食べる若者を比較(赤外線サーモグラフィ)で体温を測ったら、食事中に大食いのヒトは体温が3度近く、特に背中の当たりが赤くなり、体温が上がっていることを示している。
逆に普通の食事量のヒトは体温変化が変わらないのである。
これらから推移すると、大食いの人達は日々の大食い、莫大の食事エネルギーを体外に排出し、胃袋も拡大するよう内臓と脳が「適応」したのだと考えられるのである。
だから、内臓も脳と繋がっているのである。
満腹感も空腹感、食欲もみな脳がコントロールしているのです。
また、大食いの人達が何十人前と食べても、お腹が膨らまないのである。これらの現象は胃袋の膨らみと関係している。
普通の人が満腹と感じてそれでも食べ続けるとお腹が膨らみ、ズボンのベルトを緩めたりするが、大食いの人達はこのような事はないのである。
これは、胃袋が膀胱の当たりまで垂れ下がり、大腸などの内臓を押し込めるのである。逆に背中の当たりが膨らんだと感じているのです。
先ほど説明した食欲に関係している「食欲物質」「グレリン」が胃袋から出ていると説明したが、逆にこの物質が出ない人達、病気に疾患すると全くと言ってよいほど食欲が無く、食事をしないで生き延びている人達も存在しているのです。
大食いの人達は、このグレリン物質が頻繁に胃袋から出ており、脳の視床下部にある「食欲中枢」に伝わり、視床下部を刺激し、食欲を増幅させるのである。
テレビに出演している大食いファイターなる人達は若い人達が多いので、身体的な異常や異変は現れていないが、このまま中年以降になるまで食べ続けると必ず内臓や身体、血圧、食道癌、胃癌など、脳卒中などの病気の疾患も心配されるのである。
何より、胃袋の重みで大腸や小腸、膀胱など圧迫されるので内臓異変、臓器変形が起こる可能性が考えられるのである。
大食いも私は脳、特に視床下部の一種の異変の病気だと考えている。
例えば、お寿司や焼き肉を15人前ほど食べたとするとその総カロリーは10.000kcal以上にも成るのです。
私は普通の人達より少ない2.000前後kcalだから、成人男性で一日平均2.500kcalが適量とされているから、一食で大食いの人達は10.000kcalを超えてしまうのだから、食事の時間も胃袋も休むことはないのである。
普通では考えられない人達ではあることは確かである。生命科学的に説明してしまうと簡単だが、実際に見ると驚くばかりである。
普通なら何人前も食べると苦痛に感じ、顔をしかめながら苦しそうに食べるが、大食いの人達は本当に美味しそうに、楽しんで食べているのである。
但し、これら大食いの人達の悩みは食事代でもある。レストランなどで食べると一食、3万円から5万円程度浪費してしまうと、毎日3食食べていたら、大変な金額になるのである。
もし、大食いだと感じているヒトが私のブログを読まれていたら、専門医に相談され、胃袋の入り口に特殊な輪を掛け狭くするなど、肥満の人達の食欲減に作用されている方法だが、一度病院の医師に相談されることを推薦致します。
若い頃なら、身体的な異変、内臓の変形も現れにくいが、中年以降になると色々な病気の引き金に成り得るのである。また、大食いの人達は食事代もばかに成らないということをご理解下さい。
やはり、普通に食事をゆっくり楽しみ、適量を食べることが身体にも、脳にも良いということを私から提唱致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする