墓じまい(4/4)

2015-12-17 00:00:28 | 市民A
ところで、「改葬証明書」という問題がある。各市町村で墓地の管理は色々で、住民票のように、どの墓地に誰の骨が入っているというデータを持っている場所と、そうではない場所がある。横浜市はデータ化が進んでいるのだが、本来は義務ではないのだが、新しい霊園の管理者から、「改葬証明書」が必要という通知を受ける。

その結果、地方都市の市役所の方に改葬証明書を出してもらうことになるのだが、申告した人物が実在したかどうかというような証明書で、戸籍謄本を調べるそうだ。戸籍謄本は明治何年かに最初の制度が始まったのだが、おおた家の先祖は1707年生まれから始まるのだから、記録があるわけはないのだが、一応、市役所が現地調査をして調べると言うことになる。なかなか大がかりで、市役所だって忙しいのに非生産的なことに申し訳ない。

この調査がさらに2週間はかかった。

そこでやっと、ご住職に墓地の脱魂をお願いする。

さらに、石材店に来てもらい、骨壷の取り出しを始めてすぐに大問題が。

祖父祖母の骨が、壺にも入れられずに墓石の下に全部置かれたままになっていた。父親は「小さな壺に入れ換え、入らない骨は埋めた」といっていたのだが、ウソだったわけだ。

石材店の人に頼みこんで、なんとか袋に詰め込んでもらうことにし、後日、工事の終了時に受け取ることになった。

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そして、ついに工事終了。11基もあるので、端の方に石を並べるということだったが、かなりの石の山になってしまった。許してもらうしかない。そして取り出した骨壷や、壺のない遺骨、墓地の土などは、何度かにわけて新幹線で移動していて、クリスマスの頃に全部横浜に集まるだろう。

ここまでで、かなり疲れ切ってしまった。

新しい墓石については、なにも選んでいないのだが、もっとも墓地で目立つ場所を勧められたまま契約してしまったので、あまり安いものではまずそうな感じが漂っている。消費税値上げの前にはなんとかしたいが、まだ頭の中は真っ白であるが、後は石を選ぶだけで自動的に進むだろうから、ここで筆を置くことにする。