地名に残る水害の記憶

2015-12-28 00:00:12 | 市民A
「WEDGE」誌は新幹線のグリーン車に常備されている雑誌で、市販もされているが、記事の信憑性がやや低いと感じているために買ってまでは読まない。

たまたま、風邪をこじらせて意識朦朧としていたため、東西往復をグリーン車で行い、雑誌を拡げたとたんに、ゴホゴホゴホと咳き込んでしまい、雑誌のあるページをかなり濡らしてしまった。つまりウイルス汚染させてしまった。こうなると持ち帰るしかないのだが、その汚染したページから始まるのが「地名が示唆する水害」という特集である。

たとえば、先日、洪水を起こした鬼怒川。文字通り鬼が怒る川である。洪水が起きた中心地は常総市の水街道。水に囲まれた集落という意味だ。

次に、静岡の掛川市。掛けは「欠け」だそうで、川が決壊したようだ。名古屋には堀越、押切、荒越などの町名があり、水が堰を超えた名残だ。

神戸で有名な地名が灘だが、凹凸の少ないおだやかな海面をイメージできそうだが、実際は、雪崩(なだれ)と同意語だそうで、がけ崩れの過去があるようだ。尼崎にある額田(ぬかだ)、ぬかるみの土地ということ。

まあ、そう思って自分たちの住んでいる町名をよく読み直してみたらどうだろう。

川崎→川が裂ける、とか。