記憶ミスか?

2015-12-19 00:00:15 | しょうぎ
小学生たちに月一で将棋を教えている。2時間コースに毎回20人から30人ほど集まってくるので、自由対局のほか、30分ほど講義をする。定跡や手筋や棋譜の解説などだが、準備が整わない時には、簡単な詰将棋を出してみる。詰将棋もクイズみたいなので人気があるのだが、3手から5手詰みなどでも難解なものはある。

自分で作ったものは、詰将棋パラダイス誌向きに作るので、おもに「すぐに役立つ『やさしい実戦詰め方ドリル』田丸昇著」から適度の難易度のものを並べてみるのだが、あまりタネ本をジロジロとみながらでは、講師の権威が落ちるので、一瞬ぱっと見て図面を覚え大盤に並べる。

suguni


で、実戦型の配置で銀が3枚という図をならべてみると、1分位で手が挙がって、解説時間が始まる。正解は▲2二銀、△1二玉、▲1三銀打、△同桂、▲2一銀打まで5手詰。

初手は当然で、3手目に銀を捨てて、桂が移動した場所に銀を打つ、ということだが、3手目の解説をする時に、▲2一銀不成は△同玉以下詰まなくなるし、▲1一銀成も、詰まな・・

と話をしているうちに▲1一銀成に△同玉、▲1三香打以下詰むことを発見(2二銀打でも詰む)。

「問題が間違っていますね」と宣告し、次の問題へいってしまったのだが、気がかりで講義が終わった後、色々と修正案を考える。もっとも簡単なのは1一香を最初の図から配置しなければいいということになる。

それで、本ブログを書くために、もう一度、原書を見直したところ・・・

1一に香はないのである。一週間の間に本が正しいものに差し替えられたのだろうか。


さて、12月5日出題作の解答。

c12


1519k


最後に、金が動き出すというのが目新しいかも。

動く将棋盤はこちら


今週の問題。

1219m


入玉図だが、基本的には横運動なので難易度は低い。一枚足りない金銀をどうやって対処するかということかもしれない。コース料理のメニュー数よりフォークの本数が1本少ないということか。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (蛇塚の坂本)
2015-12-22 08:29:12
最終手8八竜の19手詰みと成りました。
桂の意味が,解りません。無くても良いような。
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Unknown (おおた葉一郎)
2015-12-23 21:47:34
坂本さま、
正解です。
確かに桂は不要です。元は違う図を改良していったので、その途中で不要になっていたのに気付かなかったということです。
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Unknown (市橋宗士)
2015-12-26 19:32:42
詰将棋の解答
▲4九金以下、▲8八竜までの19手詰、だと思います。
入玉図は苦手ですが、この駒数なら何とか取り組めました。打った金をすぐに捨ててしまうのは、なかなか気付きにくい手順、けっこう時間がかかりました。あと、6九桂は6九金などの手を消してしまっているので、余詰め等がなければ、無い方がよりすっきりするんじゃないでしょうか。
                                
                                市橋
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Unknown (おおた葉一郎)
2015-12-26 20:48:57
市橋さま、
正解です。6九桂は不要ですね。
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