税関資料室(神戸)で勉強するのは・・

2015-12-27 00:00:01 | 美術館・博物館・工芸品
部屋の中に入ると、いきなり対面するのはライオン。かなり立派な剥製(はくせい)である。没収品である。



つまり、ここには様々な違法行為を行った結果、没収された製品が並んでいるわけだ。

神戸税関の中にある資料室である。言い換えれば、密輸博物館。

同様のものは横浜税関にもあるが、横浜はどちらかというと薬物の展示が多い。一方、神戸は違法コピーの展示が多い。

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たとえば、高級バッグだが、本物とニセ物が並んでいて、訪問者は較べることができる。もちろん二つ並んでいると、その差歴然なのだが、一つだけだとなかなか見分けにくい。もともとニセ物には二通りあって、いかにもニセ物という種類と、本物と間違えるように似ているものにわけられる。

いつも、こういった比較に使われるのがヴィトンのバッグということは、ヴィトンにはニセ物が多いということかもしれない。とはいえ、あなたが女性パートナーの持っているバッグを「ちょっと拝見」とかいってファスナーの裏側を調べたりしてはいけないと思う。なぜなら、もしニセ物だったとしたら、結局、本物のバッグを買わなければならないからだ。

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そして、密輸品の隠し場所。これも密輸博物館では花形コーナーだ。二重ポケット、靴の中、バッグの底・・

なんとなく、税関があなたに挑戦しているようにも感じる。

さあ、どこにでも隠して、かかってきなさい!

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さらに神戸という場所柄、コンテナの底に隠されたピストルもかかせないだろう。

密輸犯逮捕の瞬間の写真とか並んでいれば、さらにいいのだが。