歴史小説家に転進した方がいいかも

2011-06-13 00:00:45 | 書評
最近、「江戸の事件かわら版(柳田森英著)を読む。



サブタイトルは、犯罪・騒動・スキャンダルとなっている。「フライデー」みたいだ。

そして、結構知らなかったエピソードがいくつも紹介されている。特に犯罪関係に強い。

が、桜田門外で井伊直弼襲撃に使われたピストルが自らが開始した米国からの輸入品だった、というくだりでは、もう少し調べてみると、水戸藩によるコピーによる国産品。全部ウソだったような感じだ。

さらに、八百屋お七が小塚原で火炙りにされた、と記されているが、では国道一号線沿いにある鈴が森の刑場跡に残っている記念碑は何なのだろうとか、疑いが多い。

歴史家を名乗るより、歴史小説家になった方がいいのではないだろうか。