食品と期日の話

2007-11-21 00:00:35 | 市民A
多くの食品で賞味期限偽装問題が発覚している。たいへん遺憾なのは、「賞味期限が短く、鮮度が重要」と思わせておいてから、偽装するという行為が詐欺的な手口だからである。いや、実際に「詐欺である」といってもいい。しかし、アネハマンション問題で「詐欺罪」を適用できなかったのだから、それが尺度になれば、たいていの偽装工作は詐欺にあたらないことになるのだろう。

そして、「食品と期日」というテーマで、もう一つの話題が、「解禁日商戦」である。先週木曜日のボジョレ・ヌーボーが代表的だ。

毎年、11月の第三木曜日が世界同時解禁日である(毎月一回の紙資源回収日みたいだが)。実際には、その1週間前から世界中に配賦が始まり、宅配物まで同日配送されるのだから、クロネコさんの倉庫にまで在庫が積み上っているはず。さらに当日0時から飲ませる場所もあるのだから、ホテルやワインバーのワインセラーにまで前日深夜までに運び込まれているはず。日本だけでも1000万本近い販売量があるのだから・・・

1本くらい、フライングもあるのではないだろうか・・

と思ってしまう。真偽は不明だ。少なくても私はフライングで飲んだことはない。


ところで、この期日指定解禁日だが、他に有名なものは「蟹」である。まず、上海蟹。

ワインと違って、蟹は乱獲するといなくなってしまう。特に子持ち蟹は美味いが、子持ち蟹を食い尽くせば蟹がいなくなるのは明らか(ワインは飲み尽くしても何ら問題はない)。そのために資源保護という観点で解禁日が設定されている。もちろん、解禁日に食するのが、何といっても通だ。江戸時代の日本でも鎌倉七里ガ浜でとれたその年最初の鰹を初鰹といって、早馬で江戸城大奥へ至急便で直送したそうだ。「鰹と○は初物食いに限る」と大将軍様が言ったかどうかは知らない。話を戻して上海蟹だが、毎年、国慶節(10月1日)が解禁日である。

そして、上海蟹の初物食いだが、中国で食したことがある。

ところが・・

その時は、ちょうど北京→上海と二都市に行くことになっていて、たまたま、9月30日の夜、北京で相手国のある大政党の小幹部の方と会食することになっていた。先方持ちの宴会である。そして、そのメーン料理が、「上海蟹」だったわけだ。セイロに蟹を入れて、土でセイロを塗りこめて蒸す上海蟹特有の料理方法である。

「たしか、あしたが解禁日では?」

「解禁前に食べる蟹の味こそ最高ではないか」

確かに「食は中国にあり」だ。そして、翌日、上海に到着し、現地の方と正統なる初物食いを行ったわけだ。もちろん、昨夜のことは内緒だ。そして、味について言えば、やはり大政党の方の言う通りなのであった。


496f5e15.jpg次に、蟹といえば日本では越前蟹。福井県三国港を中心として、解禁日は11月6日。いつも行きそびれてしまう。三国には、高見順の生家もあり、近くには何度も出張で行ったことがあるのだが、まだ蟹のチャンスを得ていない。解禁日の後にいくと、「蟹目当て」と社内で言われそうだからだ。

ところが、どうも解禁というのは「蟹漁」の解禁日ということらしいのだ。

何が言いたいかと言うと、「蟹漁」ではなく、「普通の漁」をしていて、「うっかり網にかかった蟹」は食べてもいいことになっているようだ(本当はダメなのかもしれないが)。まあ、世の中、「裏のない紙はない」というコトワザもあるので(聞いたことないかもしれないが)、来年は、11月4日、5日頃出張すればいいのかもしれない。

「いやー、解禁日直前で残念だなあ~」

「おおたさん、あやまって網にかかったの食べちゃダメですよ!」

ところで、越前蟹は、高級品は3バイ10万円もするらしい。また、ワインにも一本10万円クラスのものは数多く種類がある。蟹を食いながら、白ワインを飲むなど最高である(窓を開ければ、眼前には、夜の日本海が広がり、白いものが空からチラホラと・・)。


このたび結婚を発表された川島なお美(47)さんは、あちこちでポンポンと10万円のコルク栓を抜いていたそうだが、そういうのも賞味期限があるのだろうか。個人スポンサーがいなくなったので、ケーキ代に上乗せすることを考え出したのだろうか。

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