本当に岡ちゃんでいいのか

2007-11-29 00:00:04 | スポーツ
オシム監督が脳梗塞で倒れて以来、誰しも「オシム再起は無理ではないか」と思いつつも、新監督人事は、意識が戻るのを待ってからでもいいのではないか、という空気もあった。が、いざ、意識が戻るとなると都合の悪いことがあるのではないかと考えたのかどうかわからないが、報道によれば岡田武史監督の返り咲きが有力になってきたように書かれている。

しかし、それでいいのだろうか。

まず、岡田監督の方がいいのであれば、最初からオシムではなかったはず。ここのところ、監督業から離れている。失業とは言えないが、別に監督になるのに問題はなかった。第一、岡田→トルシエ→ジーコ→オシムというのは、岡田監督では不満だったからではないだろうか。

オシム監督は、さほど有名でもない選手を次々に招集して試合で走り回らせていた。実は、その真意は誰もよくわかっていなかった。海外勢を含めた代表チームでは、別の戦略を考えていたのかもしれないし、国内勢中心のメンバーで臨もうとしていたのかもわからない。したがって、岡田路線がオシム路線と決定的に違うかどうかもわからないが、岡田監督の方が守備的であるということは言えるだろう。

フランス大会を思い出すと、、加茂監督が成績不振でW杯予選の途中で解任され、遠征中でもあり、「とりあえずの監督」として岡田コーチが監督代行に就任。結局、あきらめたはずのW杯が現実化していった(単に中田ヒデがいたからという冷めた意見もある)。そして、フランスではクロアチア、ブラジル、ジャマイカと3試合して1点しか取れずに無残に敗退。予選での攻撃的なチームはメンバーを変えたこともあり城の1トップというありえない作戦の選択により、壊滅。もともとW杯は点を取らないとどうにもならないわけだ。日本チームの守備が一人増えれば相手の攻撃陣が一人増えるだけで、さらに1トップでは得点を上げる可能性はきわめて小さい。


とはいえ、今は中途半端な時期で、そうそう優秀な監督が世間をブラブラしているわけではない。日本人監督といってもW杯に出場したこともない監督が選手を統率できるか、という問題がある。そうなると選手としてではなく、監督としての実績となり、岡田・反町ということになるのかもしれない。トルシエは暇そうだが、「フリーキックで得点を上げると自分の手腕を評価されないので、中村俊輔を招集しなかった」というように偏屈なところもある。ブッフバルトは欧州の方で監督解任されたようで、候補者(現失業者)リストに加えられるのだろうが、縁起が悪いということかもしれない。

というようなことをつらつら考えれば、岡田監督自体の任期もかなり短いと言う可能性もある。本来、妙なのだが、日本がW杯に出るためにはアジアの枠で上位にならなければならないのだが、その予選の戦い方と、本戦に出たときの戦い方はまるで違うのだから監督も大変だ。アジアのチームの多くは日本戦になると、守りを固めて、少ないチャンスに一気に攻めてくる。ところが本戦になると、隙あらばいつでも攻め立てられてしまうだけ。さらに、世界中が予選の途中であり、それが終わった段階で、W杯のチャンスがなくなった監督は、一気に監督候補になるわけだ。五輪での成績如何によれば反町監督ということもあるのだろうか。

そして、オシム氏が覚醒した段階で、何を話すのか。

小渕内閣は最後に小渕総理が突然意識不明となり、急死して終わるのだが、亡くなる前に「君に任せた」と森氏に言ったとか言わなかったのかは知らないが、それは後では確認もとれないわけだ。一方、オシム監督の意識は日増しに回復の兆しをみせ始めている。丸く収まるのだろうか。もちろん丸く収まるのが目標ではないのだが・・

そして、オシム→岡田となれば、二人ともジャージ派だ。「ブランドスーツの似合う男」、というのは、選択のポイントにはならないのだろうか。

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