生涯で初めて三つ子を見る

2007-11-30 00:00:06 | 市民A
ちょっとした話。

数日前に、夕方、横浜のある開業医でインフルエンザの予防接種を受けようとした。夕方6時半頃である。何人か既に待っていて、ほとんどは予防接種。周辺より安いということらしい。2800円。で、体温を測り、過去の病歴「なし」とか書面に書いて、自分の番を待っていると、あるご婦人が元気な子供達を3人連れて入ってきた。そして、”こどもは4年生だが、接種してもらえるか”と相談するのである。一応、5年生からと書いてある。受付の女性が奥の先生に相談した結果、”熱がなければOK”ということになる。

受付:では、体温を測っていただけますか。ところで、どのお子様ですか?

婦人:いえ、3人なんです。

受付:えっ??4年生のお子さんって・・

婦人:三つ子なんです。

この発言で、一気に衝撃が待合室に走ったわけだ(大げさに言うと)。私の他に3人いた視線が、この親子(親子たち?)に集まる。

しかし、別にそっくりということじゃないわけだ。何しろ、二人は男児だが一人は女児。男児の方の一人は、大人になるとSMAPの香取君のような顔になりそうだし、もう一人は落合監督に似ている。女児の方は仲間由紀恵に似ている。つまり、似て非なる顔。二卵性双生児ということばは知っているが、三卵性の場合双生児ではなく何と言うのだろう。

で、すかさずご婦人の年齢と小学4年生の10歳という年齢を考えて、「もしかすると、排卵誘発剤の結果だろうか」と不必要なことを考えたり、「本当はもっと多かったのではないだろうか、しかしそれは永遠の秘密なのだろうか」などと、さらに不必要なことを妄想したりするわけだ。ほんの1秒くらいの間に。

そうしていると、診察室の奥の方からお医者様も登場。若目のバリバリ男性(関係ないが)。医者も「三つ子」の声に、あわてて見に来たわけだ。後で一人ずつに注射するのだから見なくたっていいのだが。そして受付の女性が慌て始めたのだが、体温計が足りないというわけだ。別に、順番に測ればいいのだけど、驚いちゃったわけだ。

しかし、当のご婦人や三つ子にしてみれば、いつもこんな調子だろうし、何らあわてるそぶりはないわけだ。


ところで、三つ子って物理的に育てるの大変だろうね。成長が同時進行だし、二人の親が面倒みても一人足りないわけだし、こども服だってお下がりってことにはならないし、学費にしても、合計すれば3人こどもがいるのと同じかもしれないけど、これからも、それに今後も同時発生型だから資金繰りも計画的しなければいけないだろうし。まあ、安い予防接種でも受けないと・・と、またしても不必要なことを考えてしまう。


ところで、話をここで90度曲げてしまって、インフルエンザの予防接種なのだが、去年までのところは1回目4000円だった。2回目は3000円。だいたい3000円位が多いようだが、東京の新橋駅の近くに激安医があった。



「1050円!」。いつも満員だ。前を通る人たちがいつもヒソヒソいっている。「・・いからだよ」「・・いからだよ」「・・いからだよ」といった具合。まあ、そんなこともないのだろう。大量仕入れで買い切り返品なしとかしているのだろう(単なる推測)。

実際、六本木も港区、新橋も港区。新橋というのもなかなか面白い町だ。最近は1000円理髪店びっくりのカット900円!の店まで登場している。一方、安そうな一杯飲み屋が高額だったりする。デフレとインフレの共存する街だ。

だからといって「三つ子の家庭が貧乏だ」なんてことを言うつもりではまったくないし、たぶん逆なのだろう、とさらに不必要なことを考えてしまうのだ。