こんな店名ってあるのかい?

2007-04-20 00:00:27 | あじ
a77348b5.jpg以前、bunさんから推薦された定食屋チェーンに行ってみた。場所は、渋谷の道玄坂をかなり上ったところ。歩いて坂を上るのが嫌な場合は、井の頭線がビルドインされているマークシティに入って、レストランやショップ街を抜け、エスカレーターで順に4階まで上がって、道玄坂口に出たところだ。別の言い方をすると、道玄坂から右に曲がると円山町のラブホテル街へ入っていく小路のあたりだ。(つまり、マークシティを通り抜けると、ホテル街の入口というか裏口というかになっているともいえるが、その件はこれで終わり)

しかし、店名の「○○むなし」というのは、店名で言えば、「ありえない名前」ではないだろうか。食事して「むなしい」とは・・一説にはこのチェーンの社長が子どもの頃、「宮本武蔵」の「武蔵」を「むなし」と発音していたということからくる、といわれているのだが、こどもが宮本武蔵のことなど知っているのだろうか。だからといって、なんで、定食屋が”むなし”なのか?この話も終わりにしておく。

しかし、ホームページを見ると、既に全国79店。本社のある大阪と愛知が圧倒的に多く、東京は、この渋谷道玄坂と池袋の2店だ。あまり、せこいところに出てこないで、新丸ビルとかで勝負すればいいのに、と思ったりする。東京で言うと、”大戸屋”とか”さくら水産”とかがチェーンで有名だが、まずは、食べてみることにする。

入口に食券自販機がある。財布に貯まっていた小銭をあるだけ取り出し、投入すると、思いのほか10円玉ばかりで600円にしかならなかった。今更、千円札を追加するのも変なので、600円で食べられるものを探したら「揚げ出し豆腐定食590円」というのがあった。ところが今度は、出てきた食券をどうしたらいいか、よくわからない。だいたい店員がいない。勝手に空いてる席に座っても注文が通るとは思えないので、2階席に上がると「研修生」と名札をつけた店員がいた。彼女の指示にしたがって席に着く。そして10分ほどで定食は席に届くのだが、やはり、店内のあちこちで、店員が呼ばれたり、怒られたりして収拾不能寸前になってきた。人件費の切り詰めすぎだ。

a77348b5.jpgそして、メニューは、揚げ出し豆腐定食だが、鮭の切身の塩焼きがついている。小品おかずが3種類つく。そして味噌汁とご飯。どうも、少しずつ別のおかずがついてくる、というのがこの店の定食のポイントらしい。鮭はうまいが、メインディッシュの揚げ出し豆腐は、見かけはいいのだが、豆腐がフニャフニャという気がする。充填豆腐の食感だ。皮を割り箸で割ると、中がぐちゃぐちゃになる。一口で食べるのは、火傷しそうでこわい。味噌汁は、具にワカメと油揚げの刻み込まれた小片が使われている。まあまあだ。

ところが、この定食店の最大の問題は、ご飯だ。

はっきり言って、まずい。チェーンの中の、この店だけの問題なのかどうかは、較べようもないのでわからないが、メシが黄色っぽい。バサバサである。どうも「セルフサービスのお代わり自由」だからジャーに入れっぱなしで乾燥してしまうのかもしれないが、いただけない。論外という感じ。二階席でお替りした人は見た感じ一人だけだった。お替り用がまずくてもしかたないが、一杯目は白く水気のある米が食べたいものだ。少なくても渋谷は日本国内だ。(もっとも、bunさんの名誉のために、大阪でも愛知でもこのメシじゃ・・と思うから、例外なのだろうけど)

さらに、茶碗が陶器ではなく、薄いプラスティックの容器。軽くていいが、そういうものではない。吉野家だって丼は陶器だ。だいたい容器が重い方が美味く感じるのではないだろうか。このプラスティック製の茶碗と言えば、大学生協の食堂というのを思い出してしまう。ちょっと、東京では苦戦するのではないだろうか。

ところで、ホームページの社長の談を読んでいたら、さらに頭が混乱してきた。社長の宇都宮さんが言うには、「むなし」は「日常食の世界」をめざしていて「エンターテインメント・レストラン」の対極にあるということらしい。そして、エンタメレストランとして名前があがっているのは、「くいもんや12.6」「キリストンカフェ」「ブッツトリックバー」「エレファントカフェ」「あほぼん寺」「だいぶつころころ」「恋のしずく」ということなのだが、これらすべての中の一つとして私は行っていないわけだ。どうも、同じ経営者のようだ。しかも、いくつかは、東京方面に来ているようだ。”むなし”もいいが、エンタメレストランにも行ってみたいなあ・・(と、思うということは、そのうち行くということなのだが・・)


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