犬のおもちゃ

2007-04-19 00:00:21 | The room of Sora
昨日、新東亜交易の話の最後に、最近はペット関連商品を経営上の重要戦略にしている、と書いたので、ついでに犬用のおもちゃの話。

自宅で飼っている室内犬のSoraだが、おもちゃは大好きである。ペット本とか読むと、おもちゃにも序列をつけて、一番好きなおもちゃと、二番目、三番目というようにして、何でも価値観を作った方がいいとされる。実際には、人間側が、これが一番と指示するわけにはいかないので、たくさんの種類の中で、犬が一番楽しそうに遊ぶのが一番、次が二番、と後決めになる。ところが、犬の気持ちだってTPOで変わる。食事の後や、散歩の後は、ちょっとした休息時間がほしいから、骨のような形のものをしゃぶったり、また、昼寝から起きた時は元気一杯だから運動系を好む。全然、理論通りいかない。

d01062b1.jpgしかし、生まれてから直ぐに使っていた何の変哲もないラグビーボール状のゴムのおもちゃだけは定番化していて、いつでも反応していた。犬が咥えると、ピッ、ピッ、ピッと音が出る。しかし、なにぶんゴム製なので、壊れそうになってきた。

犬のおもちゃというのも、多種多様で、郊外のペットショップへ行くと輸入物を中心に多数売られているのだが、犬は「好奇心の動物」といわれるだけ、色々と犬の気をひくための仕掛けや形状や色にこだわったものが多い(もちろん買うのは人間だ。犬は色盲らしい)。しかし、そういうところに、「普通のラグビーボール」のような形状の陳腐なオモチャは見当たらないのである。「本当に必要なものは、本当に必要な時には存在しない」というマーフィーの法則である。かれこれ、数ヶ月探しているわけだ。

そして、捜索範囲は郊外店だけでなく、会社の近くを中心に、都区内にも拡げているのだが・・

都心というのは、買い物には非常に不便な場所のわけだ。港区の人たちはどこに買い物に行っているのだろう、と考えてしまう。大型スーパーはなさそうだし、クルマで移動するにはコストパフォーマンス悪いだろう。だいたい、ペットショップとかあまり見ない。とりあえず、新橋駅周辺のごちゃごちゃした町を探してみたが、「犬のおもちゃ」を扱っている店など、とうてい見つからない。ただし、「大人のおもちゃ」を扱っている店はたくさんある。

結局、銀座の入り口のドンキホーテをのぞいてみると、これがまた妙な店だ。バラエティ商品の隣がペットのおもちゃ用売り場。全裸スーツの隣で売っていた妙なボールに目がいく。「ワンダーボール」。プラステックのサッカーボールの中にモーターと電池と偏った重心が仕込まれていて、床に置くと、不規則な動きで這い回る。1200円くらい。こうして、ラグビーボールを買いに行くつど、別のおもちゃを買ってしまう。

d01062b1.jpgそして、ワンダーボールを犬の前に置くと・・犬はやはり、人間とは運動神経がまったく違うことがわかるわけだ。最初は、前後左右に動くボールからきっちり1メートルの距離をおいて様子を観察。30分後には手を出すようになる。二日目には、自分でボールを部屋のコーナーに追い詰めるようになる。三日目には、人間の目には複雑で予測不能なボールの動きを読み切って、追いかけずに待ち伏せするようになる。犬種がネズミ捕り用だからかもしれない。自分の犬の自慢をするようになると、犬バ○と呼ばれるので、やめる。

そして、依然としてラグビーボールを入手していないので、むなしくネット上で探しても、そういう付加価値の低い商品は見つけ出せないわけだ。さらに、探していると、「犬用のDutch-wife」という種類の商品があることに気付く(ウチのは♀だから無関係)。さすが日本はウタマロ・お犬様・男尊女卑の国だ。メス犬のぬいぐるみなのだが、オス犬のストレス解消用にマウントさせて使うようなのだ。たぶん、開発者は、人間用を買ってきて、実験してから設計したのに違いないと思うわけだ。何しろ、犬の背中にミゾが作ってあるようなのだが、ちょっと犬とは場所が違うのでは・・。あるいは、その商品そのものが人間用だったりして・・。いや、それでは「大人の犬のおもちゃ」になってしまうか・・

そして、ついにラグビーボールは裂けてしまって、ただの「燃やすゴミ」になってしまったのだ。オロオロ・・

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