悪評を買う

2015-04-23 00:00:23 | マーケティング
「悪評を買う」という題名で書き始めたのだが、本来このコトバは、映画や舞台で、観客や評論家の支持を受けられず「駄作」の烙印を押された場合に使う。詰将棋の場合は、駄作は審査員のフィルターを通らないので、そもそも公開されない。

しかし、本日書きたいのは、「悪評」のある商品を買うという意味だ。

買ったのは、タイヤ4本。使っている車に最初からついていたブリヂストンが、8年も使ってサイドにひび割れ多数状態で、しかし、まだ1、2年は乗るだろうから替えざるを得ない。

といっても、これからさらに8年も使うはずはないから、高級品の必要もなく、単に安ければいい。それと燃費重視のゴツゴツタイヤは腰に痛みが走るので不可。ということで、ブリヂストンの見積りを見てから、「あと1年しか乗らないので、もっと安いのは・・」ということになって、登場したのが、「ファイヤストーン」。そう、ブリヂストンの子会社だ。

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そして、恐怖の一言が、

「ゴムに不純物が多いのですが、1年なら大丈夫です」。

要するにアジアンタイヤということだ。

で、4本28,000円(税込)で、走り始めたのだが、すでに1週間経過。残る日数は358日か。ホームページを読むと、バーストしやすいとか恐怖の噂が目に入る。

まあ、そんなにスピードが出る車じゃないので(メーターは180まで数字が書いてあるが)気にしてないけど、調べてみると、最近、ブリヂストン・ファイヤストーンという社名から、ブリジストン・アメリカン・インクに変わっていた。


もともとミスター・ファイヤストーンさんが作った会社でフォード一家と発展をともにした歴史があるが、20世紀の終わり頃に、ラジアルタイヤの普及によるタイヤ需要減による業績不振の結果、ブリヂストンに買収されたようだ。そして、その後、フォード・エクスプローラのタイヤバースト事件があり、痛手を受ける。

そのあたりに悪評の原因があるのだろうが、どうもブリヂストンが買えない貧乏なドライバーに代替品として提供するという裏メニューのお役目が与えられて、まだブランドが生き残っているような感じがある。


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2 コメント

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Unknown (ysjournal)
2015-04-24 09:59:58
買収はエクスプローラー横転騒ぎの前です。

バースト事件とありますが、エクスプローラーの件を誤解されているのではないかと思います。

アメリカでは、ファイヤーストーンが安物ブランドになっているイメージはありませんが、アジアはそういう戦略なのでしょうか?

ゴムに不純物が多いというのは、眉唾です。ゴム配合、又混ぜる薬品で性能、耐久性の違いは出ますが、不純物が多ければ、持たないなんてのんきな事を言う前にバーストすると思います。
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Unknown (おおた葉一郎)
2015-04-24 11:41:03
ysjournalさま
ご指摘ありがとうございます。WIKIPEDIA(日本語)を見て軽く書いてしましました。
微調整してみました。

日本では、ブリジストンが高いのです。いくつも神話があって、「ブリジストン以外のスタッドレスは役に立たない」とかあります。
TOYOゴムが、大変なことになっています。
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