バイデン代打、重要なのは副大統領

2024-07-08 00:00:02 | 市民A
米国の民主主義はかなり壊れているわけだ。大統領制と議会制の二本立ての欠陥が露呈している。米国の意のままに作られた日本国憲法(法律的には、大日本帝国憲法の中に規定していた憲法改正手続きに基づいている)に大統領制がなかったことを喜ばないといけない。

そもそも大統領を目指す人間が超高齢の二人というのは、大統領の報酬が少なすぎるからだと思う。4年分の報酬でもNYのマンション買えないのではないだろうか。日本の国会議員でもそうだと思う。2000万円の年収なら景気のいい大企業なら部長クラスだろう。

大統領の報酬は、いくつかの指標を作って(たとえばGDPの増加率とか、海外の首脳との会談回数とか、重大犯罪件数の減少率とか・・)そのポイントに応じての変動制にすればいい。

ところで、バイデン大統領のテレビ討論会の醜態以降、周囲から撤退論が沸き上がっている。今さら、ここで代打を指名というのも無責任な政党のような気がするのだが、そうなるのだろう。

今粘っているのは、候補者交代劇を盛り上げるための寸劇のような感じだ。代打に禅譲ではなく、格闘の上、バッサリ斬られ、次のチャレンジャーが登場するのだろう。7月16日から民主党に先駆けて共和党が全国党大会を開くので、その後、明らかになるのではないだろうか。(いわゆる後出しじゃんけん)

といって、実際には、大統領候補は現副大統領のカマラ・ハリス氏以外ないだろう。不人気といわれているが、普通、副大統領はそういうものだ。となると、副大統領候補が案外重要なのかもしれない。

大統領候補の一人とされるミシェル・オバマ氏は、実際は政治家ではなく、彼女の人気の幾分かは夫のバラク氏によるのだろう。調べてみると、大統領の任期は2期が上限だが、副大統領の任期の規定はないようだ。また副大統領の最大の任務は大統領がいなくなった時の後任なのだが、副大統領がそういう臨時事態で大統領に就任した場合は最大二期のカウントには入らないことになっている。つまりバラク・オバマ氏は、副大統領候補になれるわけだ。

さらに、バイデン大統領ですら、ハリス新大統領の元で副大統領を務めることも可能なのだが、さすがにそれはないだろう。

今、ハリス氏と組む大物副大統領候補を探しているような気がする。