ケルヒャーで水煙

2010-09-22 00:00:00 | マーケティング
円高ユーロ安の結果と言えばそれまでだが、先日、ボッシュの芝刈り機を購入したのに続き、ケルヒャーの高圧洗浄機を買ってしまった。実は、届いたのは二カ月以上前なのだが、猛暑の中で作業する気にもなれず、ついに今頃になって機械を動かしてみる。



その前に、購入方法だが、まず、自宅近くのホームセンターで同種の機種を調査すると、ドイツ製のケルヒャーと中国製のアイリスオーヤマの二種があることがわかる。当然ながらドイツ製は中国製の二倍の単価だし、中国製と言っても設計は日本なので、どうみてもアイリスオーヤマの方が立派に見える。とはいっても、世界で通用するブランド力で言えば、100対ゼロである。

しかし、アイリスオーヤマは店頭に商品モデルを設置し、誰でも手にして動かせるようになっている。当然、ガンノズルを手にして、実演してみると、・・

水が出ないわけだ。

それで、メーカーはケルヒャーとしても、ホームセンターで買うと高いので、「たかたさん」に発注することになったのだが、届くまでに3週間かかった。まさか注文生産なのだろうか。あるいは、ドイツから船便で輸送中に海賊に没収されたのではないだろうか。

(実は、ケルヒャーのガンノズルには、うっかり暴発させないように、トリガー部分にストッパーが付いていたのだが、もしかして、アイリスオーヤマの店頭モデルにもストッパーが付いていたのかもしれない。でも買わなかっただろうけど。)

そして、組み立てるのだが、ドイツ製品って、芝刈り機もそうだったが、ちょっとしたところを自分で組み立てなければならないのだが、実に不安になる。ドイツ語説明書は読めないし、日本語訳もいたって雑だ。

そして、若干設計コンセプトが日本と異なるので、たとえばネジ式だって、日本の感覚だと回すに連れて重くなって、どこかあいまいに適当なところで締めるのをやめるのだが、ドイツ製って、例えば軽く5回転すると、突然にカチっと音がしてガッチリ閉まってしまい、二度と開かなかったりする。

この、カチっと言うのが何につけてもドイツ式らしい。クルマのドアだって、ドイツ車ってカチっとしまるじゃない。



そして、コンクリにこびり付いているタール状の汚れや黄色の染みになってきた、カビの一種にジェット水流を浴びせると、・・・

ほんの一秒ですべてすっ飛ばすわけだ。そして跳ね返った水流はゴミや泥やタールやコケを含んで、すべて自分の頭から顔、体、足と飛び散ってしまうわけだ。そして、地上数メートル(10m?)の水煙となって、ご近所中に甲高い騒音と黒いシャワーを撒き散らすわけだ。

これじゃ、ご近所迷惑ナンバー1に昇格だ。(最近までナンバー1は、ある中年夫人で、家の前を通る人たちに水を浴びせたり、隣人とはトラブル気味だったのだが、なぜか急死した)

まあ、ドイツ製芝刈り機の時も思ったけど、ドイツ人って、やはり隣人や友人に無神経なのだろう。二度も戦争仕掛けたしね。



ちょっと思ったのだが、これだけの効果を上げるものを考えるのだから、おなかの贅肉が数秒でどこかに吹っ飛んでいくような機械を作ったらいいのに、とか。


さて、話の方向を変えると、今回、どうしても入手したのは、コンクリ壁に黄色の斑点を作るカビが生えてきたからだ。デッキブラシでは、歯が立たなかった。さすがにケルヒャーは一発消去という感じだ。

実は、この1年、あちこちで観察していたのだが、日本のあちこちで、この石やコンクリに生えるカビが増殖しているような気がしている。おそらくは地球温暖化の影響を最も受けやすい温帯地方だった日本の太平洋沿岸に共通しているのではないだろうか。

親戚の家などでもどこでも、このカビが繁殖しているのだが、ちょっと聞いてみると、「無理だから」とあきらめているようだ。

たぶん、正月までに、あちこちの親戚宅へ出張して、カビ落としのアルバイトでケルヒャーの元手を回収することになるような気がする。


ところで、ケルヒャー社だが、ドイツ語では、「KÄRCHER」と書く。Aの上にウムラウト(¨)が付く。AとEの中間音である。まあ、海外展開するなら邪魔なだけな社名をそのままにしていることが、まったくドイツらしい。


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