PPM理論でカジノを目指すS社のお土産は

2018-03-13 00:00:57 | 投資
某証券会社が企画した会社の内容説明会。ゲームに特化したS社のこと。元々ゲームソフトの会社とパチンコホール向けの機種(つまりパチンコ・パチスロ機)販売の会社が合併。

しかし、パチンコ関連企業の現在の状況は、「出玉規制」他、各種規制があって、パチンコホールの閉鎖が続いていること。一方、生き残ったホールは台数を増やしていて、トータル台数は変わっていないものの、一台当たりの寿命が延びていて台そのものの販売が縮小傾向にあること。それを部品のリサイクルなどでコストダウンで収益確保ということらしい。

またゲームの方は、なかなか大型のコンテンツに育たないということらしく、中ヒット、小ヒットの積み重ねで、当然ながら不発弾もあるそうだ。といってもパチンコとゲームで売上や利益が均衡しているようだ。

casino0


もっとも、力を入れているのはリゾート部門で、フェニックス・シーガイアの他に韓国のインチョンに「パラダイスシティ」という統合型リゾートを展開していて、そこにはカジノもあるそうだ。ということで、国内で話題になっている数ヶ所のカジノのうちお台場については、是非やりたいということで、どうもインチョンのカジノはお台場のための準備ということらしく、S社の社員がディーラーとしてサイコロを振る練習をしているようだ。

で、この3分野はまさに、米国で70年代の経営学で言われていた(PPM理論)。事業分野を市場占有率(シェア)と成長率で分類し、シェアは高くても今後伸びない分野(金のなる木)、シェアが高くて、今後も伸びる分野(花形)、シェアが低いが成長率が高い分野(問題児)、シェアも低く成長率も乏しい(負け犬)の四分野にわけて戦略を立てるべきという説だ。

PPM


パチンコ機が「金のなる木」、ゲームソフトは「花形」、カジノが「問題児」ということだ。では、「負け犬」は何かというと、別途調べてみるとあった。ジョイポリスという名前のゲームセンター。これがお台場にもある。説明会でまったく説明がなかったのだが、最近、ジョイポリス事業は中国の会社に売却したそうだ。

ということは東京ジョイポリス=お台場=カジノという構造はすでに崩れているわけだ。


ところで、この説明会に参加すると、企業からおみやげを頂ける。

ちょっと驚いたのは、インチョンのカジノ(パラダイスシティ)で使える「70,000ウォン(日本円で7000円程度)」のチケットだそうだ。今時、インチョンに行くのは、それだけでリスクが高いわけだ。

casino


日本のカジノだが、東アジアには、マカオ、シンガポールにすでに大型カジノがあり、日本は後発なのだから、日本情緒な「花札」とか「丁半」とかやってみたらどうだろう。韓国では将棋(チャンギ)も金を賭ける人が多いそうだから日本将棋もやってみたらどうだろう。室内だからドッグレースは難しいだろうが相撲やレスリングに賭けるのもいいかもしれない。五輪金メダル3個の国民栄誉賞者対4個で国民栄誉賞者の戦いとか。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿