株主総会など

2017-07-05 00:00:44 | 投資
6月といえば株主総会シーズン。今年は数ヶ所に行ってみた。また、決算書は保有している会社のすべてから送られてくるので、調子の悪い会社の書類は目を通している。それらをまとめてみる。

まず、花王。決算月の関係で、3月に芝のホテルで開かれた。大量のお土産をいただいたのだが、もっていたバッグには入りきれないので、花王の派手な紙袋に、シャンプーやリンスや洗剤各種を入れたまま、午後の別件にも行かなければならないことになった。質疑応答の時に、筋の悪い人が何人か政治的な質問をしていた。

EVA経営を強調していたが、一方で論理を超えて毎期増配を追求しているようで考え方が新しいのか古いのか掴みにくい。

SUBARU。社名を富士重工からチェンジ。戦争中は中島飛行機といって陸軍機の「隼(はやぶさ)」を作っていた。恵比寿のホテルが会場。実は、私の父親が、大学卒業後に就職するという約束をして徴兵適用外になったのだが、戦争は卒業前に終わり、内定はご破算となった。結果としては、命の恩人ということなので、株主になっている。

2015年度は絶好調だったが、2016年度は1000億円ほど減益となったが、ほとんどがタカタに起因するリコ-ル費用。アイサイト車に人気が集まっていて、販売台数は増加していても儲からないことに対し、「稼ぎ方を知らない」と批判があった。結構株価が下がっている。そしてタカタの自動車各社に対するリコール負債だが、トヨタ5700億円、ホンダ5560億円、日産900億円、SUBARU735億円、マツダ407億円など、国内で1兆3000億円以上、海外分も合わせて1兆7000億円が民事再生法で紙くずになる。

このマイナス額の40%は本来法人税として日本国の金庫に入るはずだったが消えてしまった。国内会社分だけで5000億円の税収が減った。先日、アベノミクス不発で2016年は1兆円の減収という記事があったが、1兆円の半分はアベノミクスとは関係ないタカタのエアバッグの爆発が原因だ。

日産自動車。パシフィコ横浜という大会場が会場。自動車会社と言ってもSUBARUとは大違いで、まさに国際企業という感じだ。入り口のところで、ゴーン社長の給料が高いとあるグループが叫んでいたが、株主に言ってもしかたない。ゴーン氏が今年CEOを辞めることに対し、もっと払ってもいいから、CEOを続けてほしいというような質疑があったように覚えている。参加株主全員に同時通訳機が渡されているのは役員の半数が日本人ではないためだ。実は、SUBARUも日産も米国の大統領の政策を見極めたいと思っているようだがゴーン氏がいうには、米国は民主主義国家だから心配していないとのこと。

サンマルクホールディングス。サンマルクカフェ、ベーカリーレストランサンマルク、鎌倉パスタなどを経営する岡山県の会社なのだが、株価は上がらず、売り上げも伸び悩んでいるように見える。送られてきた決算書を見ると、借金がゼロで内部留保だけで必要資金を確保している。こういうのは困るわけだ。ゼロ金利時代なのだかもっと大金を借りて有利な場所に投資すべきだ。地元の中国銀行やトマト銀行は使わないということなのだろうか。

株価は下がっても株主優待は続けられているが、レストランでは約15~20%の割引券になるが、横浜や東京のレストランでは店員まで周知されていないことも多く店員教育がスターバックスと大きな違いがあると本社に投稿したところ、レジの横に株主優待券についての従業員用の注意書きが書かれることになった。7月からはカードの色が変わる。

テレビ東京については、項をあらためて、そのうち。


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