74,203円

2021-02-25 00:00:13 | 市民A
高級官僚と放送業者の会食が話題になっている。主に二点。一つは、見返りがあったのか。もう一つは一人74,203円の会食費。見返り問題は難しいので、74,203円の方について。

テレビでは、「ワインの飲み過ぎ説」や「高額贈り物を店に買ってもらって食事代に乗せたのでは」とか、元官僚や政治記者が推測を語っていたが、細かな話に詳しいのは、受けたり払ったりの体験から言っているのだろう。

私も以前、役所担当していたので、とんでもない官僚のことは知っているが、それでもその単価は高いな、と最初は思っていた。ハイヤー代などの店の立替え分が入っているのかな?と思った。あるいはホストクラブとかショーパブとか。

この下の段落は、朝日新聞社が「フランス料理」と報じたために追加したのだが、フランス料理でステーキと海鮮はおかしいと感じていた通り、本人は国会で「日本料理店」と説明していたので、やはりなあ・・鉄板の周りにコの字に横並びで座るスタイルなので、ワインをたくさん飲むようなスタイルではないだろう。単にメニューの一番上を選んだだけだろう。

この段落の下の3段落は、当初情報による推測で、その後、虎ノ門のホテルのフランス料理店と報道あり。以下に書いた店は日本料理なので矛盾しています。虎ノ門のホテルといえば、虎ノ門ヒルズ内の「アンダーズ東京」内にグリルレストランがありますが、公表されているメニューには、そんなに高い料理はなく、ステーキとエビ×2とサイドメニューを足しても35,000円ぐらいなので、ワインを2、3本飲んだのかも。霞が関から地下鉄1駅でホテル。

しかし、明細が明らかになってきて、「ああそうか」と思ったのは、虎ノ門のステーキ・海鮮料理店ということ。その予想される店のメニューを見ると、神戸ビーフとアワビの入ったディナーコースのプライスは48,000円となっている。ワインも下のランクで8000円程度だろうから一人12,000円程度だろうか。合わせれば60,000円。サービス料20%とすると72,000円で、ほぼ計算が合う。個室利用料は一人一部屋じゃないので入っていないだろう。

予測した店の名前を書き忘れたが、ホテルオークラ内の「さざんか」ではないだろうか。鉄板焼きだ。ホテル改築前にはよく利用していたが、改築後単価が2倍近くに上がった。ただし、ホスト側のメニューには単価が書かれていたが、ゲスト側のメニューには単価は書かれていなかったはず。したがって48,000円もするとは思わなかったということができるわけだ。

同業他社が接待していたかどうかは当該社はわからないため、どうしても奢り負けするわけにはいかないので、最も高額なメニューを選ぶはずだ。さらに、高額の理由の一つは、「アワビ」。アワビのオイル焼きというのは、大変な珍味だが、生のアワビそのものの原価は1万円以上するかもしれない。

少し気になるのは、接待した会社の方だが、放任なのだろうか。税務はどうしているのだろう。おそらくある程度の予算枠はあっても「役所用は上限なし」ということではないだろうか。交際費を投資とみれば、役所に対する投資はコスパが非常に高いわけだ。もし、交際費の全体額で管理するというなら、他の接待先の単価を落とせばいいわけだ。ステーキ店もモンシェルトントン(瀬里奈系)に変え、アワビではなくホタテにしたり。

実際、公表された中では5000円くらいのランチ数回で処分されそうな方もいるようで、7万円に最も怒っているのは「5000円や10000円クラス」とランク付けされた格下公務員ではないだろうか。