ブエノスアイレスの呪い、と思ってしまったが

2021-02-08 00:00:08 | 市民A
五輪組織委員会の森会長の「女性の話は長い」発言を耳にしたときに、非科学的ではあるが、まず感じたのは、『ブエノスアイレスの呪い』。もともとの呪いは『ツタンカーメンの呪い』とか『王家の呪い』と言われている現象で、ツタンカーメンのピラミッドを暴いた英国人考古学者やそのチームの人たちが、次々に亡くなっていったと伝えられる。墓を暴かれないように遅効性の毒ガスが充満していたとの説もあった。

東京五輪だが、2013年にアルゼンチンの首都であるブエノスアイレスのヒルトンホテルで開かれたIOC総会でイスタンブール、マドリードを抑え投票の結果、東京が選ばれた。

当時の会場では日本政府ご一同様が大騒ぎをしたわけだが、その後の彼らの運命はどうなったか。

猪瀬都知事・・貸金庫をウロウロ回って退陣
竹田JOC会長・・定年退職(疑惑うやむや)
安部首相・・マスクに名前を残し、健康不安で退陣
森会長・・?

実際には「女性の話は長い」という意味の発言が、どの程度の差別にあたるのか、後述するようによくわからないが、その後の謝罪会見も、火にガソリンといった不愉快発言に聞こえてしまう。要するに謝罪する気がないからなのだろう。

それと、替わるべき人を(候補でも)決めないと、やたらに首を切れない。何しろ、森氏は給料ゼロで働いていたわけで、給料ゼロで働く人を探すのは、実際難しい。安部元首相という声もあるが、それに納得する人は少ないだろうし、本人も嫌だろう。鈴木大地氏もスポーツ庁長官だったが、千葉県知事選に立候補しようとしていたら森氏がストップをかけた。つまり森氏の子分である。

誰が、退任させることができるか。規則上は委員の互選ということだが、難しそうだ。

そもそもJOCの山下会長も、この発言の場にいたのに、違和感はあったがクレームしなかったわけだ。20歳も年上で、大派閥の長に物を言うのは難しいし、クレームをつけた結果、さらに失言が飛び出して、五輪を大なしにしそうという危惧もあったのだろう。

つまり、猫鈴係は、三択だろう。

1. 菅総理
2.女性閣僚全員が辞表提出
3.国民の総意

もっとも、引退すべき一番目ではないような気もする。六番目ぐらいではないかな。


次に、「会議の時に女性の話は長い」というのをどう考えるかだ。

1. 本当に女性の話が長いのか。
男女を分類したのがいけない、というのだが、本当に女性の話が長いのかどうかは、よくわからない。問題は長さではないはず。そもそも会議には議長がいるのだから、仮に的外れのことを長々と話す人がいれば、議長が注意すればいいだけで男女の差があるはずもないと思う。

2. 会議は短い方がいいのか。
女性の話が長い、とうのがネガティブ意見というのは、「会議は短い方がいい」という前提に基づいている。実際は「つまらない形式的な会議は短い方がいい」ということだろう。重要な問題がテーマであるなら「会議は長い方がいい」とも言える。むしろ事前に資料や会議のポイントなどを伝えておいて、会議の場でディスカッションすればいい。すでに決まった内容のアリバイ会議のようなことを考えているから、そういう発言になる。

3. そもそも発言しないのなら会議に出る意味はない
会議に出たら、必ず発言することを心に決めておいた方がいい。何のために列席しているのだろうかということ。

とはいえ、なんとかしなければならないわけで、国内世論のごたごたで五輪中止とは、いかにも情けない。

これを機に新会長を決めて、コロナをなんとか低位に抑えて、国民の気持ちを前向きに切り変える転換点にしたらどうだろう。

澤穂希さんとか。