しゃべれどもしゃべれども(2007年 映画)

2020-08-12 00:00:02 | 映画・演劇・Video
1997年の佐藤多佳子の同名のベストセラー小説の映画化。題名の由来だが、「落語小説」というか「落語家小説」。

真打をめざし、古典落語にこだわる二つ目の落語家、今昔亭三つ葉(演:国分太一)が始めた、落語教室に三人が集まる。無口な美女(演:香里奈)、クラスになじめない小学生(演:森永悠希)、口下手な野球解説者(演・松重豊)の三人だ。



一方で、三つ葉も師匠の今昔亭小三文(演:伊東四朗)から下手!とダメ出しされている。

そして、それぞれが古典落語にのめり込んでいき、『火炎太鼓』派と『まんじゅうこわい』派に分かれる。

国分太一の演技だが、「下手な落語」と思っていたが、最後に急に上手くなる。ようするに、上手くなるように落語の稽古をしたうえで、前半は、わざと下手に演技したのだろう。

落語界としては、この映画で落語人気を支えようと思ったのかもしれないが、素人でも少し練習すれば、すぐに落語家のように話せるようになると思われたのかもしれない。

古典落語は「笑点」というテレビ番組で、とどめを刺されたようにも思えるが、将来、運よく老人ホームに入った場合の楽しみとして円生をはじめとする古典落語のDVDとか集めておくべきかな。既にシェークスピア映画全集を揃えたり、何度も観たい映画のDVDをコツコツと集めている。