今年の順位戦

2018-11-17 00:00:07 | しょうぎ
順位戦も半分以上進み、各クラスの成績を眺めてみると、

A級 豊島二冠が5連勝と先行。ただ、昨年も5連勝のあと1勝4敗。6人プレーオフでも3連勝の後、敗退の前例あり。全体が上中下の3グループに分かれているので、それぞれの目標が見えているような気がする。

B1 渡辺棋王が7連勝で、残り5局で2勝すれば昇級(実際には1勝でも)。2位争いは混迷だが2敗、3敗が6人。8勝4敗が目標だろうか。逆に降格ラインは4勝8敗かな。谷川先生は4勝4敗なので、全勝または全敗コースになった時のみ注目されるのかな。

B2 いまのところ特筆なしだが、うつ病から復帰した先崎九段は応援したいところだ。社会復帰がうまくいかないことが多いのだが、せめて降級した時に病気のせいにはしてほしくない。

C1 藤井聡太七段を中心に最もホットなリーグで、全勝者が3名。1敗が4名。2敗した者から不可になるのだろう。2月にならないと絞れない感じだ。

C2 そもそも毎年4人が入ってきて3人が昇級するということで、強い四段がたくさん残っている。現状44人で年に10人と対局ということで、運不運が関係する。こちらも全勝が3人、1敗が9人と前が見えない。このリーグは、2敗した段階で、泥沼の中を泳いでいるような感じなのだろうと推測。


さて、11月3日の出題作の解答。

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テーマは「押し売り」。飛車も竜も押し売りしなければならない。そのためには角が往復1回しなければならない。往復回数は2回しても3回しても詰むのだが4回すると「連続王手の千日手」で将棋のルール違反になる。あまり知られていない詰将棋のルールとして、「攻め方は最短手順を選ぶ」というのがあって、2往復は禁止される。

「押し売り」自体、法令に違反することがあるが、将棋の場合は「相手の嫌がる手が好手」ということなのだ。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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斜めに動く駒を使って詰ませるのは、難しい。最後はピストル使用。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。