ゴールドラッシュのこと

2018-11-07 00:00:50 | 市民A
アメリカでゴールドラッシュが始まった頃の話を少冊子で読んだ。

よくフットボールチームのフォーティナイナーズから、1849年と思われているが、最初の一粒の砂金の発見は、1948年1月24日。ジェームズ・マーシャルという男だ。サッターという農場主に雇われて現場作業をしていた。もっとも、その翌年には大群(9万人)が全米や中国大陸から押し寄せるのだから金の威力は絶大ともいえる。

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見つけたのは、アメリカン川というアバウトな名前の川沿いで、砂金をみつけたことをマーシャルは農場主のサッターに報告したところ、「内緒にしよう」ということになった。サッターは農場を拡大しようとしていたからだ。金発見が知れ渡ったら人が押しかけて農場拡大はできなくなる。ところが、マーシャルとその仲間は地元の酒場で口を滑らしたり、飲み代を砂金で払ったりするので、地元の新聞社の社長であったサミュエル・ブラナンの耳に入ってしまう。1年で9万人がなだれ込んだのは、このブラナンに責任がある。言いふらし魔だったわけだ。

実は、ブラナンは、砂金や上流の金鉱石で稼いだわけではなく、群がってきた人たちに、金の採取道具を売りつけて大儲けしたそうだ。網とかざるとかスコップなどだ。

潮干狩の海岸で、バケツや五つ爪の小型熊手を売っているのと同じ要領だ。誰でも手ぶらでカリフォルニアに行きさえすれば、ブラナンから道具を買って、砂金拾いができたわけだ。

ところで、調べてみると、日本でも山梨県の金山博物館や静岡県の土肥金山では砂金採り体験ができるようだ。神奈川県に住んでいるので、両者ともあまり遠くないわけだ。幸い、潮干狩の時に買った五つ爪小型熊手とバケツがあるので、行ってみようかな。