15連勝の陰で・・

2018-11-03 00:00:38 | しょうぎ
藤井七段が順位戦C1リーグで5連勝していて、C2リーグから通算で15連勝している。C1リーグでは師匠の杉本七段も5連勝と快進撃中。杉本七段も藤井七段の対局をことの他分析しているので藤井流で強くなっているのかもしれない。弟子の将棋の解説ができないとテレビに出演できないし。両者昇級と言うことも・・・

いきなり29連勝したのだから順位戦で29連勝しても驚かないが、その場合はB1リーグまでいくことになる。

ところで、・・・

15連勝の裏では、13連敗という不名誉な記録を続けている棋士がいる。といってもC2クラスの瀬戸際棋士ではなく、Aクラスの話。現在77期順位戦で4連敗している阿久津八段のこと。4年前の73期にAクラスに初登場したのだが、0勝9敗というまったく残念な星になって、一期でB1へ降格。1勝が片足、2勝が両足とすると、Aクラスの座敷に足跡を残していないわけだ。

そして、苦節3年、昨年のB1リーグで最終局でうっちゃり昇級を決め、リベンジのつもりが、こういうことになっている。

冷静に考えれば、今後の相手も挑戦権か降級争いかという厳しい状況なので、緩めてくれるはずもなく、見込みはないのかもしれず、次のチャレンジに賭けるような気がする。

思えば、Aクラス初年度に名人挑戦する棋士もいるわけで、たぶん昇級してきた時の「目標値」が異なるのではないだろうか。こういう違いだろうか。

1. 挑戦権を得て名人になる。(挑戦権を得て名人にならない、という目標はないだろう)
2. Aクラスに残留する。
3. とりあえず1勝する。

もしかすると、八段は、今回昇級した時に、目標3を設定していたのではないだろうか。次回は、目標1を設定するべきだろう。


さて、10月20日出題作の解答。

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1103kk


7手詰だが、攻め方の手はフワフワしていて、変なところで、串刺し型を作る。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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ヒントは、「しつこい押し売り」。

先週の問題のような、もやもやした手はない。

わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数を記していただければ、正誤判断します。