「R」ではない

2018-11-06 00:00:14 | 市民A
立教大学に行ったところ、六大学野球のポスターがあった。よく見ると野球帽のマークだが、一校を除いて大学名のローマ字の頭文字である。W、K、M、H、T。そして、最後は立教大学のはずだが「R」ではない。では、何だろう。

tokyo6


調べてみると、立教大学のマークだが、大学の象徴である「金百合」のデザインだそうだ。

それで、立教大学の校章が百合なのかと言えば、そういうことではないわけだ。実は二つの紋章があるわけだ。大学自体は1874年に創立されたのだが、1918年に正式な紋章が決まっている。紫と白のカラーで、聖書と十字架と楯がデザインされている。そして、セントポールズ・リリーと呼ばれる百合の紋章は1932年に定められた。本来はキリスト教の三位一体を表す符合であるらしいが、キリスト教国ではキリスト教の勝利の記号だそうだ。これをスポーツに持ち込むのは少し危ない感じがするが、強いチームではないので、問題にならないのだろう。

ことのついでに六大学野球の歴史をたどると、最初は明治36年の早慶戦に始まるようだ。その後、大正3年に明治が参加、大正6年に法政が加入、大正10年に立教、そして大正14(1925)年秋に東大が参加、当時は「帝大」と言っていた。その時から現在の6校になった。その後、当然ながら割り込みたい大学もあったのだろうが、当然ながら既存6チームは、割り込ませたくないわけで、野球に留まらずブランド・イメージが確立してしまった。


さて、残り5大学の野球帽のマークはローマ字だが、立教のように独特のマークを持つのが、慶応のペンと早稲田の稲穂だろうか。東大のイチョウも有名だが、稲穂やイチョウはスポーツ的じゃない。慶応のペンマークだが、「ペンは剣より強し」という福澤先生のキメワードがあるからだが、バットはペンより強いと思っているのが野球部だろうから採用されなかったのだろう。

明治、東大、法政は特にシンボリックなロゴはないようだ。


ところで、法政のロゴの「H」だが、エッチと読むと、主に猥褻行為を意味することになる。最近、K大学やT大学では、そういう事件が報道されるのだが、こちらの語源は、wikipediaによれば、変態という文字の頭文字(H)に由来するそうだ。それを作家舟橋聖一氏が朝日新聞の連載小説「白い魔魚」で使ったことから世間に定着したようだ。新聞に変態小説が連載されていたのだろうか。内容を確認するには大きな努力が必要なので、特に確認はしない。