るろうに剣心-京都大火編(2014年 映画)

2017-12-25 00:00:08 | 映画・演劇・Video
漫画家、和月伸宏氏が児ポ法違反(単純所持)で逮捕された。最新作の「るろうに剣心-北海道編」は出版社が休載とした。ということは、過去に映画化された何作かも消滅してしまうかもしれないわけだ。

そこで、とりあえず一作を観たのが「京都大火編」なのだが、ちょっと選択が悪かった。

時系列で言うと第一作「るろうに剣心」は2012年に公開されている。映画としては完結。第二作は「るろうに剣心-京都大火編」で第三作は「るろうに剣心-伝説の大火編」で、この二作は連作となっていてどちらも2014年に公開されている。

つまり、第二作だけでは、半分観ただけで、残りは第三作も観ないといけなかったわけだ。


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舞台は幕末から明治の初めである。佐藤健演じる主人公の緋村剣心は薩長側のスーパー剣士で、新選組や幕府要人をバサバサと斬り倒していて、「人斬り抜刀斎」と怖がられていた。

しかし、世が落ち着き始めた明治10年頃には抜刀斎は元の剣心に戻り、「人斬り」を捨て「不殺の誓い」を立てていた。

しかし明治の歴史に明るい方はご存知のように、当時は不満分子がたくさんでてきて、反乱や要人暗殺が多発し、西郷は故郷鹿児島で討死し、大久保は赤坂に近い清水谷公園あたりで暗殺される。

映画上は、この大久保暗殺を陰で仕組んだ組織があって、明治政府転覆のための反乱計画を実行に移し、古都京都に火を放ち、それに乗じて東京湾から首都上陸を狙うわけだ。

そして、それを阻止するために新政府から頼まれたのが剣心だが、なかなか「不殺の誓い」と両立できない。

そして、大乱闘の末、京都大火だけはなんとかストップできたのだが、ヒロインであり剣心の同居人である薫(武井咲)が誘拐されてしまうところまでで、本編は終わってしまう。


なお、原作者の所持していたのは児童のDVD動画だったのだが、顧客A逮捕→購入元B逮捕→購入者リストで原作者逮捕。ということらしい。見つかったDVDは数十枚とも百枚とも言われるが、所持が違法なわけで、捨ててしまっていれば逮捕されなかったらしい。

主人公には明治維新を機に「人斬り」を捨てさせたのだから、自分も児ポ法成立を機に「DVD」を捨てていれば逮捕されなかったのだから、皮肉と言うしかない。