世界野球プレミア12での怪

2015-11-17 00:00:32 | スポーツ
世界野球プレミア12で大爆発の中田翔選手。5番に繰り上がりになったら打てなくなったのだろうか(本記事、準々決勝7回時点で書いているので)。課長から部長に昇格したらダメ人間になるようなことだろうか。

実は、軟式野球をやっていたことがある。やったことがあるスポーツというのは、特にテレビで観ていると興味の対象が専門的になるのだが、投手かショートだった。ショートも楽しいポジだが『遊撃手』という失業者のようなネーミングが困る。ピッチャーとショートは球筋と打者のスイングからバットを振り始めた段階で、どこに球が飛ぶかわかるわけだ。一般にショートと投手は打撃よりも守備が好きな人が多い。

また、投手をやる時は変化球を多種使っていた。軟球は球が曲がりにくいのだが、一応、名前が付いている変化球(カーブ、フォーク、スライダー、ナックル、パーム、シンカー、シュート、スクリュー、チェンジアップ)はなんとなくそれっぽく曲げていた。漫画週刊誌で勉強した。ストレートは、あまり早くなかったが、誰も教えてくれなかったこともあり、現在でいうトゥーシームを投げていたようだ。ストレートのような握りで投げると、ちょうど浮き上がるような球になり、よく打たれた。

まあ、社会人のお遊びのような趣味だったので、最大の敵は試合前夜の飲酒だった。

そして話を一気に高級化して世界野球プレミア12に戻すが、ちょっと気になっているのが試合前の国歌斉唱のこと。日本では、国家を歌う人、国家を歌わない人、裏声で歌う人の3種類に分類されるが、今回の選手は誰も国家を歌わない。別に野球をやるのに左翼だって右翼だって構わないのだが、全員歌わないというのは、ちょっと不思議だ。サッカーでは歌う人60%位か。

そこで気が付いたのは、準々決勝までは台湾で試合をしていること。旧植民地に対して配慮しているのかもしれないと思いついた。確かに「君が代」の束縛から逃れた人たちの前で歌うのはまずいということかもしれない。

その仮説が正しいかどうかだが、19日からは東京で準決勝が始まる。台湾への配慮は不要だ。ようやく準決勝進出が決まり、日本中で私だけが、君が代問題に注目しているわけだ。

野球とは関係ないが日本の左翼も右翼も、元はといえば、前の戦争の敗戦をどう考えるのかというところから出ているのだろう。「戦争に負けたのは、単に国力の違い」というのが右翼で、「根本的に植民地主義がいけない」というのが左翼なのだろう。一方、自分的には、対中政策で米国と対決したのが敗因で、今思えば、米国と日本が対中政策について闇協定で共同開発方式を実行していれば、まったく戦後の世界は違うのだろうなと思っている。

で、準決勝は韓国戦になりそうだが、君が代を聞くと、急に強くなる国との試合になるわけだ。