0.1秒の勝敗

2015-11-11 00:00:28 | マーケティング
11月に発売されるビジネス誌「THE21」12月号は、「『第一印象』で差をつける技術」という特集で、まあそれなりの内容なのだが、この第一印象が重要というのは、メラビアンの法則によるわけだ。

t21


相手に伝わる印象のうち、視覚からの情報が55%、聴覚からが38%、話の内容は7%という原理だ。一応、第一印象は6秒というのが一般法則なのだが、本誌の中で、「男の身だしなみ」入門という記事を書かれている国際イメージコンサルタントのある女史(www.thelookbest.com)は、「6秒ではなく、現代では『0.1秒で決まる』といっても過言ではない」と言い切る。

まあ、6秒というよりも0.1秒の方が実感に近い。

そして、内容ではなく外観勝負と決めれば、身だしなみが重要ということになる。パジャマのような柄のワイシャツなんかもってのほかだ。若手の起業家社長なんかどれも着こなしは最低らしい。

それで、改善法というのが書かれていて、おもしろい。

まず、自分の持ち物、つまりスーツやシャツや靴やネクタイなどを棚卸して、二分割する。

「使えるもの」と「お疲れさまでした」。

そして、お疲れさまの後釜に「今までよりもワンランク上」のグレードを買うということらしい。

私的注釈:ワンランクというのは、ビジネスグッズの場合、2の倍数ということになる。ワイシャツなら、4千、8千、1万6千円とか。スーツなら、2、4、8、16万。靴なら8千、1万6千、3万2千円。

つまり断捨離から始めると言うことだろう。問題は、お疲れさまを半透明のポリ袋に詰め込んでしまうと何も残らなくなる人とか、すべてをワンランク上にすると疲れてしまうので、たまにはお疲れさまを着て、のんびりと裏通りを歩いてみたいという人の対応だろう。実際、ゆっくり歩ける裏通りなんてないのかもしれないけど。

それと、体型が刻々と変化する人もあまり衣料品の在庫品を貯めにくいとも言えるだろう。