ビールを作るという以上の話

2015-11-20 00:00:16 | あじ
世界野球プレミア12をテレビ鑑賞しているうちに、缶ビールの在庫がなくなった(正確には缶ビールじゃなく、缶ビール類だが)。在庫管理がでたらめで、ノンアルコールビールやウィスキー、ワイン、焼酎はあるがビール類がない。

人間の脳は極めて不思議な機能があるようで、本当に本当なのだが急に思いだしたのが数十年前に中東の禁酒国駐在の某国の商社マンのお宅訪問した時の話。

ここで例のとおり横道に迂回するが、○○○家のアラビアという国のこと。SAUDIという表記の最後のIは○○家のものという意味なので正確には、サウド家の所有するアラビア国ということ。国を興した国王の多数の子供が順に国王になり、ついに第二世代の最終章になり、次は第三世代ということなのだが、これが非常に多いわけだ。よく4人の妻を持っていいといわれているが、実際には、1番目、2番目の妻の立場は強いのだが、3番目、4番目となると軽いもので、もっと若い美人がいれば、すぐ離婚され席を明け渡すことになるというようなことを聞いたことがある。まあ、そういうようなことをやり続けられるかどうか、よくわからない。軍事力と原子力発電に傾注しているらしい。

で、某国の商社マンが言うには、駐在中の最大の問題は、お酒。禁止されているとさらに飲みたくなるということだそうだ(何語で話したのだったかな)。合法的なのはノンアルコールビール。ドイツ製が多かったかな。しかし、それをいくら飲んでも、ビールではないわけだ、アルコールの匂いはゼロ。

で、どうするかというと、半年に1本くらいは闇でウィスキーを入手することができるそうだ。ジョニーウォーカー黒ラベル(ジョニ黒)が多いそうだ。もしかしたらボトルが四角なので箱やバッグの隅に隠しやすいのかもしれない。

それを半年がかりでノンアルコールに少しずつ混ぜ、ビールもどきとして楽しんでいるそうだ。

そういうことが、自宅のビール切れに伴って、急に思いだしてしまうのが、人間の脳の不思議だ。もっと鍛えられるといいのだが。

その数十年前には、もったいなくて、その自家製ビールをいただくことは辞退したのだが、ついに実戦の時がきたわけだ。

ウィスキーのノンアルコール割。ビール風味なのか、そうではないのか。

zero


全然、ビールとは違う味だった。なんというか、ウィスキーのノンアルコール割の味だ。

こういう経験も大脳のどこかに記憶されるのだろう。