007 第5作

2015-07-16 00:00:35 | 映画・演劇・Video
0072007は二度死ぬ(1967年) BSジャパンで連続放映中の007シリーズで見逃した第5作。レンタルしてくる。1週間108円。これなら几帳面に番組表で予約なんかしなくても、次々に借りていけばいいのだろうが、「簡単にできる」というのが実はもっとも難しい。ダイエットだってそうだ。人間って変な動物だ。

ずっとロジャー・ムーアを見ていたので、ショーン・コネリーを見ると戦前の映画をみているような感じになるが、本作は、全面的に舞台は日本。ところがフレミングの原作では、九州にある有毒植物研究所で毒薬を製造しているグループと対決するはずなのだが、映画ではまったく異なる話になる。同じなのは題名と日本という場所ぐらいかな。

原作が発表された1964年にフレミングは亡くなってしまい、本作は小説家ロアルド・ダールによって勝手に書き換えられてしまったわけだ。で、アメリカとソ連が宇宙開発競争をしている時に、その妨害工作をするものが現れる。英国諜報部の推理では、それができるのは日本だけだ!ということになる(かなり無理があるが)。

それで、でたらめの日本情緒が大量投入され、ボンドガールには浜美枝が登場。なかなかいい。

「大里グループ」という日本の財閥の裏にいるスペクターの秘密基地は、神戸と上海の中間点にあるとなっているので、調べてみると、そこにあるのは「済州島」だった。欧米人の認識ってそれ位なんだろう。

なお、冒頭にボンドが亡くなるシーンがあるが、それは死んだはずのボンドが潜伏するためのトリックなのだが、本作だけでは単なる1シーンなのだが、その後の19作において、ボンドは絶対に死なないということを宣言したようなことになり、シリーズ全体がアクションではなくコミックであるということになってしまったような気がする。

フレミングの原作の方も読みたくなる。


007nidoということで、すかさず古本を注文。

すぐに到着するが、いつ読むのかな・・