キール・アーチということは

2015-07-14 00:00:13 | 市民A
2500億円も使って大丈夫だろうか。そういえばギリシャだって、無理にオリンピックしてから地獄に落ちたわけだし、1000億だって、十分に高過ぎるのに。もっとも、払えない額でもないのだが。

kokuritsu


今更、責任のたらい回しで、疑惑の人というのは沢山いる。要するに無責任の人たちが集まるとこういうことになる典型だ。

1300億円の予算のはずなのに、どうして後から2倍になる?そういうコンペってあり?
コンペ参加者を事実上制限していて、つまり大家が手掛けるということで高くて当たり前。
森氏のラグビーWカップに使うと言っても、ラグビーの方が先に決まっていたはず。
いまさら民主党のせいにしても、そのあと変更のチャンスはいくらでもあった。
そもそも、安藤氏は審査する方じゃなく、コンぺに参加する方じゃないの?

ということで、なんとなく大阪万博の時の丹下健三と岡本太郎のけんかが参考になるのだけど、「日本の万博」を、建物で表現するのではなく、一つのタワー(太陽の塔)を建てることで理念を表出したことが成功している。

平凡な競技場でも、シンボルタワーでも建てれば、かなり安上がりになったのではないだろうか。さらにアスリートの夢のためといっても、陸上とサッカー以外の競技者には、何の関係もない。

そして、高額になった理由が「キール・アーチ」。キールというのは木造船の船の背骨のようなもので、船底に太い骨(竜骨)を入れて、そこからあばら骨のように組み立てていく手法だ。戦後の鉄製の船は、こういう作り方はしない。

ところが、それを裏返して地上に置くとなると、その重さに耐えられず(10,000トン)、地上部分と同じくらいの地下部分のアーチが必要で、その工期と金額が莫大なものになるようだ。つまりキールが倒れないようにするために逆キールを接続して地下に埋めるということ。

ところが、船舶関係者が見ればすぐに思うのだが、船でキールが空を向いているというのはどういうことかと言えば、転覆して裏返しになったということだ。先日の長江遊覧船と同じことだ。

いっそのこと、スタジアムそのものを超大型船にしてしまい。オリンピックや国際大会のつど、開催地に航海していって稼働率を上げたらどうだろう。スタジアム使い回し法。