航海の歴史‐探検・海戦・貿易の四千年史

2015-07-13 00:00:12 | 歴史
海洋史家であるブライアン・レイヴァリ氏(英国)による400ページもある大著である。数ページずつ読み進んで、ついに1年近くで読み終わる。

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思えば、人間が「舟」というものを発明したからこそ、世界中の島々に人間が住んでいるわけだ。何らかの原因で、元の場所を追い出された人たちが逃げるように海の彼方に向かう。今の北アフリカから欧州に向かう難民がそうだ。日本人だって、中国北部から逃れた人と中国南部から逃れた人の混血だ。

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で、本格的に海と船が走り回り始めたのは、コロンブスの時代。英雄のように言われるが、しょせんは海賊の親戚みたいなことをやっている。船を襲って略奪するか、新大陸の文明を破壊するか。奴隷売買とか。

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そして、ペリーが日本にきたことを著者の見解で書いてある。

まず、ペリーは日本のことを調べ上げてから、やってきた。米国はオランダ国から3万ドルの巨額で日本の地図を買っていた。(つまりシーボルトが持ち出した地図に違いない)

黒船は煙が黒いからそう呼ばれたと書かれているが本当なのだろうか。江戸にきて川を上ったと書かれているが、これは違うだろう。

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日米和親条約(神奈川条約)が、米国による脅迫で結ばれたことを日本人は覚えていて、復讐の機会をずっと狙っていて、ついに1941年に真珠湾で報復することとした、ということらしい。(さらに強烈な報復返しを二発受けた。)