八百長説得工作?

2015-07-17 00:00:44 | 市民A
7月15日のNHKクロ現では、FIFAの裏金疑惑の真相に踏み込んでいて、その中で日本サッカー協会の方が、今まで日本サッカーでは八百長すら行われていないと、断言していた。

断言ほど脆いものはないのだが、煙すら立っていないのだからそうなのだろう。totoの仕組みが役立っているかもしれない。


一方、新国立競技場の設計変更問題だが、奇妙なことに設計変更反対しているのがラガーマンだった森元首相ということになっていて、「国民の総意をもって」、安倍現首相が説得に行くということらしい。

といっても、競技場のデザインが決まるずっとずっと前にラグビーWカップの日本開催が決まっているのだから、公約違反も何もない。

なんとなく感じるのが、安保国会のお粗末さで地に堕ちつつある現首相の支持率アップのために、元首相が捨石になる八百長工作ではないかということ。

思い出すのは、小泉元首相が郵政解散に踏み切る時に、森元首相が「解散しないように説得」に行くふりをして、官邸からビールの空き缶を持って出て、テレビカメラの前で斬られ役を演じた場面だ。

もっとも、八百長を日本人があまりやらないのは、発覚した時に思いきり痛い目にあうからだ。ボケ側の演技力は高いだろうが、ツッコミ側の演技力は未知数だ。場合によっては、田舎芝居が破たんする可能性もあるだろう。(説得失敗ということもある)


ところで、国立問題だが、こんなことになって屋根をつけないなら、前の競技場を改修すればよかった、という声すらあるが、すでに解体済だ。審査委員会の委員長も「コストアップは知らない」とか「こんなに大きなものは作ったことがない」と表明。誰も知らないうちにコストが上がったという無責任体制は戦艦大和に突き進んだ過去の失敗を繰り返すように思える。

といって、元の設計を生かしながらアーチを残すとなると、屋根は軽量型で、アーチはパイプで組むというような冴えないものになるに違いない。

そしてできるものは、2004年のアテネオリンピックのメインスタジアムと同じようなものになるだろう。

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実は、みんながバカにしているギリシャだが、アテネにはもう一つのオリンピックスタジアムがある。1896年に第一回オリンピックが行われたスタジアムを残している。屋根はない。観客席は大理石。背もたれなし。スタジアムは馬蹄形で、一方の視野は開放されている。

設計変更が間に合わなければ、この形で十分だろう。東側を開放し、視野の先には、遠景にスカイツリーを配置。近景には江戸城天守閣を建てればいい。今後は江戸城で稼げばいい。


*杞憂ではあるが、2500億円を建設中に直下型地震に襲われて崩れ落ちたら、どうするのだろう。1896年式なら損害軽微ではないだろうか。(着工前に発生ならいいとも言えるが)