流れている5月16日説

2015-04-09 00:00:52 | 市民A
20年前、1995年5月16日に山梨県の教団本部に潜んでいた教祖が逮捕され、その後、死刑判決が確定している。同事件全体で死刑判決は13人に及んでいる。「弁護士一家」「松本」「地下鉄」が三大事件とされ、そのすべてに教祖は関連しているといわれる。

そして判決が確定したのが2006年であり、すでに長い期間が経過している。確定がもっと後の死刑囚に対する執行が行われている状況で、実際には法務省というか時の政府の意志に任された状態と考える状況である。

そして浮上したのが、5月16日説。地方選も終わり、土曜日の午前ということであれば、社会的混乱も少ないということなのだろうか。もちろん、日本は法治国家なので、いきなり首相の一言で事が進むわけではなく、事前の手続きには約半年必要とされている。もし5月というなら、すでに最終段階ということだ。

今まで行われてこなかった理由としては、3点が挙げられている。

 1.心神喪失状態の疑い

 2.共犯者の逃亡

 3.執行後の社会的混乱

1については、刑事訴訟法479条で、法務大臣は刑の執行停止を命じる必要があるが、実際には執行停止にはなっていない。詐病と認定しているのか、あるいは、いずれにしても執行停止にしなくても執行しなければ同じことと考えているからかは不明だ。詐病状態を続けると、本当に病気になるのかどうかは専門的知識はないから何とも言えないが、そこをクリアする必要はあるだろう。ただし、トップが逃げ切って配下のものが執行されるということはあるのだろうか?実際そういうことは過去にもあったから。

2については教祖についてはクリアされたと思われる。逃亡者はいなくなった。今の状態で教祖が証言することはできないだろうし、その必要はない。逃亡者の一人は、教祖以外のものへの執行を遅らせるために出頭したといっている。

3については大問題だ。大きくわけると後継団体による復讐と殉教。そして布教活動の活発化だ。決定的な対策はないだろう。あえていえば後継団体の信者が増えれば増えるほど執行できなくなる。むしろ5月16日説を流し、それに対して団体側が準備する前、2日とか9日とかの可能性すらあるのではないかとも感じている。

それと、おひとりさまの旅になるのか、同伴者との旅になるのか、これも難しい問題で、逃亡共犯者の裁判はまだ長く続くのだろうから、お供は12名のうち、当面は2、3人になるのかもしれない。


*困ったことに、5月16日は、「旅の日」となっている。326年前のこの日、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅に出た。俳諧師であり幕府の隠密だった芭蕉は、伊達藩の捜査という重要な任務を遂行するため、ぶらり俳諧の旅を隠れ蓑にした。