若冲と蕪村

2015-04-12 00:00:07 | 美術館・博物館・工芸品
サントリー美術館で開催中の「若冲と蕪村」(~5月10日)展へ。

jakutyubuson


生誕300年記念である。それも両者ともである。つまり同い年。1716年(正徳6年)。

実は、この二人は交遊があったのかなかったのかはっきりしないようだ。二人に共通の知人というのは数多くいるし、同じスポンサーの仕事を受けていたりするので、相手のことを知らなかったことはないだろうが、それ以上は研究家に任せるしかない。

しかも、最初から画家の道を歩いた若冲とは異なり、蕪村は江戸で俳句作りに勤しんでいた。そしてきっかけは蕪村の方が先で、師匠の死により旅に出ることになる。芭蕉のように。そして京都に転居してからは、中国風の豪快な絵画を手掛けるようになる。俳句は美しいほどの写実主義だが、絵画も人よりも風景に豪快さが見える。

そして、本展は、思っていたよりもずっと大量の作品が出品されている。現物にあたると、今まで美術全集などで見ていた作品が、意外に大きかったり、逆に小さかったりするもので新たに発見を得るのだが、そういうことが多く、日本画の可能性について色々と思うところができた。

そして、これから行こうと思っている人たちには、申し訳ない情報だが・・・

大変、混雑している。