99回大会だった。

2010-11-13 00:00:32 | しょうぎ
文化の日に東京体育館で、職団戦という将棋の団体戦が行われた。長々と参加していて、そろそろ引退しようと思っているのだが、声をかけられると、つい参加してしまう。



いつもは黒っぽいシャツを着ているのだが、げんをかついで白いシャツを着て千駄ヶ谷の駅を降りると、体育館の前に無秩序な人の群れができている。看板を見ると、「第99回職域対抗将棋大会」の文字が目に入る。99回という印象的な数字である。こうなると、100回の記念大会にも出場したいと思うのが人情だが、別に第一回から連続出場しているわけでも全然ないので、あまり感動もない。99という数字だって、将棋盤のマスの数は縦横9マスずつなので、これだって縁起物だ。

多くのチームが会場前で現金のやりとりをしているのは、まだ対局前ということを考えると、勝ち負けにカネを賭けた結果ではなく、参加費、一人約5000円を幹事が立て替えていたということだろう。欠席者がいると、大変だ。

なんとなく、参加費が高いということが、既存参加メンバーによる新規チームの参入障壁のようになっている感じだ。

それで、今回の参加はCクラス。どうも出場しているチームは、数年前に幹事のミスで2チームのうち、1軍の出場権を失ってしまい、2軍だけが参加しているわけだ。だから1軍がないのに2軍と称しているわけ。だから元々AクラスとBクラスの往復運動をしていたチームがEから出直したわけだ。だから、かなりの確率で昇級しているのだが、同じようにかなりの確率で昇級しているチームがいる。日本女子プロ将棋協会(LPSA)。なぜか選手全員が男だ。

いつか、当たるかな、と思っていたのだが、ついにその日になる。知人でLPSAとも親しい「さわやか風太郎」氏からも、「応援に行くかもしれない」との情報もあった。いったいどちらを応援するのだろうか。本人現れず、確認不能。

ところが、席に着くと、当方はメンバー五人中一人不足。春の大会と勘違いし、千代田線綾瀬の東京武道館に到着したとのTEL。自滅の図だ。

対局開始。たぶん、強豪が相手だったのだろうが、人生二度目の右玉を採用することになる。後手で左の端を詰められたので、なんとなく右側に。形勢はたぶん、僅かに有利だったようだが、僅かに不利ではないかと誤認していて、無理に寄せ合いに行き、負けてしまう。チーム1勝なので、あまり関係なし。

実は、2回戦からが重要なのがこの大会の特徴で、1回戦負けたチームがゼロから再出発して裏街道の優勝を狙うわけだ。ところが、この日はどうしたことか、5局全部後手。受身の作戦に終始することとなる。2回戦は対三間飛車の居飛車穴熊。うまくさばいて中央突破。王手飛車取りに成功。王手をかけはじめてから相手の熟考が始まり、秒読み期待がありありだが、その間に全ての危ない変化を読み切り、15手必死をかけて17手目に詰み。チーム成績は3勝2敗。

3回戦は1回戦のビデオ流出風になり、人生3度目の右玉に。慣れてないので、完敗。チーム成績は4勝1敗。

4回戦は相矢倉。相手が先手なのに早囲いを見せるので、速効。うっかりして▲7一角から馬を2六に作られるが、その馬に王手馬取りを掛ける。最後は見えにくい詰めろを掛け続けて必死をかける。チーム3勝2敗。

5回戦。4回戦のビデオ流出か。相矢倉。早囲に対して速攻。押したり引いたり。大駒を攻めるという本日の成功体験にこだわり過ぎて、小駒に玉を囲まれる。山のような大小の持ち駒があるので、時間切れルールだったら、果てしなく連続王手をかけて醜く勝つという方法があるが、残念ながら対局時計はBクラス以上。敗北。チームは4勝1敗。



一日通して、●○●○●という日本シリーズみたいな結果になる。そして第六戦では、高校の同級生と対戦する運命にあったのだが、試合そのものが会場の時間切れで行われないわけ。しょせんは裏街道の優勝だ。賞品は、桐箱入りのボールペン。蒔絵付きだ。意味不明。


そして、次回は100回大会。今回負け越したからどうだろう。Bクラスに昇級したら、「連続王手で時間切れ勝ち」の得意技が使えるわけだが。

さて、12月25日出題作の解答。



▲1四飛 △同玉 ▲2五角 △同玉 ▲3四角まで5手詰。

簡単すぎたか・・

動く将棋盤は、こちら


f1

さて、今週の問題。図面は簡単だが・・

以前、似ている図を出題したような感じが漂うが、確認できなかった。


解けたと思われた方は、コメント欄に手数と最終手を記していただければ、正誤判断。