単に逆単身赴任なのか、あるいは・・

2010-11-06 00:00:54 | しょうぎ
羽生善治名人が、春先から妻子と別居していることが、発覚した。

サンスポから。

羽生名人、妻と別居!竜王戦に影響も!?
2010.11.2 05:05

将棋の羽生善治名人(40)と元女優、理恵さん(旧姓・畠田=39)が別居していることが1日、分かった。2日発売の女性週刊誌「女性自身」が報じた。
同誌によると、理恵さんは今年3月ごろから、羽生名人の住む都内の自宅を離れ、横浜市内のマンションで13歳の長女、11歳の次女と生活。同誌の直撃取材に、スケートを習う次女のためにスケートセンターの近くに家を借りたと説明した。

不仲が原因ではないというが、結婚15年目での別居。羽生名人は永世を6タイトルで獲得。史上初の全7冠獲得に向け、現在、竜王戦に挑んでいるが、2連敗と追い込まれている。別居生活の影響が出ないか心配なところだ。

日本将棋連盟広報室は今回の報道に対し、サンケイスポーツの電話取材に「その件については把握しておりません」とコメントした。


まず、3月からの話が、なんで今頃という点。

実際には、ご近所でも別居したというのはすぐにはわからない。短期間なら旅行ということもあるし、遠い親戚の不幸とか、それなりの言い訳がある。

たぶん6月頃には、噂になったのかもしれない。


一方、現在進行形の竜王戦だが、今年竜王に襲位すれば、永世竜王の権利を手にすることになり、七大タイトルのすべての永世称号を獲得することになるのだが、その場合、『国民栄誉賞』授与が内定しているはず。昨年もそうだった。

こういうスキャンダルは、その暴露されるタイミングが重要で、サンスポとしては、国民栄誉賞の発表直後を狙っていたのではないだろうか。

ところが2連敗。持ちネタの鮮度が落ちないうちに見切り暴露に踏み切ったのではないだろうか。


で、「別居」についての考察開始。

1.単に次女のフィギュアスケートのために新横浜に別宅を用意。考え方によっては、一家揃って引っ越した上、自分だけが職場に近い東京の家に単身赴任している、という変形的単身赴任説。逆単身赴任みたいなものか。

実は、羽生名人の娘がフィギュアをやっているという話は、以前、神奈川アマ棋界のドンの社長から聞いていた。ややこしいことしているなあ、と思っていたが・・

2.といっても、一般的には「別居は離婚の第一歩」。なんらかの原因で別居が続き、その後離婚調停に至るという筋道である。

では、その原因はといえば、文字通り性格の不一致ということもありうる。個人的は何人かのプロ棋士を知っているが、話をしているうちに感じるのは、何か読心術でも使っているのではないかと感じる時がある。会話の中で、心の中で思っただけで、しゃべっていないことでも、しゃべったことのように、話が流れることがある。

たぶん夫人としても、そう感じることも多かっただろうとは思うし、むしろ、まったく自分勝手な棋士の方が付き合いやすいような気もする。

3.それと愛人説。木村、大山、中原と大名人がいずれも辿った道である。料亭系なら、大山、谷川路線で、同業者系なら中原型になる。最近は、奨励会員がこっそり研究している定跡にも詳しいという噂もあるので、まさかと思うが、そちら方面という可能性もある。

たぶん、タイガーウッズ的ではないだろう。

4.これらの場合、問題になるのが慰謝料。過去の収入(成績)のうち、内助の功が何パーセントあるのか、という認定は、難しい。果たして、結婚前の勝率と結婚後の勝率とか比較するのだろうか。いつでも強いような気がする。

5.しかし、角度をまったく変えて考えれば、途方もない深慮遠望の第一歩ということもできるかもしれない。

「偽装離婚」

だいたいが、経済事案に関することが多い。破産前とか・・

思えば、将棋連盟の公益法人対策の議論の中に、「将棋連盟の土地建物」の国庫返還問題があったはず。仮に公益法人を維持できない場合、資産の返還という可能性があり、その前に、個人篤志家に売却というような話があり、元タイトルホルダーに買い取ってもらおうという案があった。あるいは、何らかの新組織を作って、それに個人補償(連帯保証)をつけようということかもしれない。

ともかく連帯保証というのは、評判が悪いわけで、たとえば夫人の実家の畠田家には「連帯保証はするな!」という家訓があるかもしれない。それならば、いざ破綻という時に備えて、慰謝料として今までの個人金融資産の大部分を夫人の預金口座に移すということなのではないだろうか。

もっとも羽生名人が将棋連盟の事業の全部を買い取ってしまえば、見えないリスクはかなり限定的になるわけだ。赤字なら、解散して土地も更地にしてしまえばいい。


それと、夫人がいないとなると登場するのが、後を狙った独身女性ということになる。結構、自薦他薦と大挙するかもしれない。うちのグルメ娘なんていいかもしれないと、ちらっと思ってしまう。犬だけど。


さて、10月23日出題作の解答は、こちら

今週の問題。



なんとなく完成品のようで未完品のようなという感じの作。ちょっと悩んでいるのは7三の配置が桂か歩かということ。一長一短かもしれない。とか考えていたら今月号の詰将棋パラダイスの5ページの5番の問題と一部似ていることを発見(3番は弊作)。ちょっとがっかり。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評をいただければ、正誤判断。