先週後半に都内で開かれたブラジルセミナーに行った。ある証券会社が、ブラジル関係の投資信託を顧客に安心して買ってもらうための説明会と言ったらだいたい正しい。
第一部は、ブラジルそのものの現状ということで、ジェトロの方のトークだが、いきなりボサノバの生演奏から。中村善郎さんという名人による「ブラジルの水彩画」という曲目。
そして、ブラジル講座が始まる。過去を思い出せば、軍事クーデター(1964年)があり、外国民間銀行からの融資に対する「モラトリアム」があり(1987年)、年率2000%のハイパーインフレ(1990年代前半)がある。大統領が裁判にかけられたり、政界汚職は多い。
そんな国でも、安心だ、ということを言いたいわけだ。もちろん、実際にブラジルに行くと、あまり安全じゃないのは自明なので、国家財政が破綻したり、企業が国営化されたりとか、そういう方面の安全の話である。
結構、聴いていて日本と似ているところもあるなと思ったのが、政治の未成熟ぶり。民主主義が幼稚な段階なので、たいして政策の違わない政党がたくさんあり、議員の方も当選したら政党を鞍替えしたりする渡り鳥が多いそうだ。
また経済的には1970年代の年率10%の成長率を続けた結果、破綻。その後の危機を乗り越えて、再び5%成長路線を歩もうとしているそうだ。
現在の大統領であるルーラは、労働者党に所属し、左翼的政策を打ち出し2003年に当選。チャべスと仲良しとか副大統領はゲリラ出身とか色々と懸念されたようだが、政権につくと一転して「安定から成長」に路線変更。実際には、前政権はインフレ対策に追われ、やっと経済が落ち着いたところで、汚職発覚ということで、「単に運がいいだけ」という人もいるらしい。
「運がいい」というのは資源価格の高騰も後押し。慢性的な対外債務国から脱却し、債権プラス国に格上げ。その他の幸運に恵まれ、安定的な成長路線が始まったというようなことらしい。
その結果、富裕層と貧困層の間にある中間層の数が増えて、内需も旺盛になっているそうだ。
どうも日本を出し抜いて国連の常任理事国の椅子を狙っているようである。
ゲストとして、HSBC、ゴールドマンサックス、日興アセット(シティ)と、世界三大マネーハンター民族(華僑、ユダヤ、バイキング)のアナリストが、いかに魅力的で安心な国であるか、強調していたが、3社の中で、ブラジルに行ったことがあるのは一人だけのようだった。
そして、中休みには、地元シリーズということで、ブラジル産コーヒーの試飲会。『カルモ・シモサカ・ボルボン』というサッパリ系と『カルモ・シモサカ・エスペシャル』という王様系を飲んでみる。
やはり、本物だ。
そして、ブラジルに行ったことがないに決まっている帝国ホテルのパティシエ氏の手によるブラジル風とは思えないケーキを食べた後で、ブラジル料理の話になる。
主食は、コメとフェイジョン(インゲン豆のスープ)。それと牛肉。コメの上にフェイジョンをカレーのようにかけて食べる。最近はパスタの上にかけたりもするそうだ。おそらく、名古屋名物の「あんかけスパゲティ」と同じ味なのだろう。
その他、キャッサバ芋など。牛肉はシュラスコ料理というのが有名で、日本にもある。以前、私がよく行っていたシュラスコ店が、本セミナーで紹介されてびっくりしたが、そこには多くのブラジル人Jリーガーたちが、カソリック国らしく子沢山で押しかけていて、肉の食べ放題コースを攻略しているのが見られる。サッカー以上に速攻がうまい。
そして、変化を続けるのがブラジル料理の特徴ということで、スシ(太巻き)やテマキスシも現れているそうだ。日本の手巻き寿司は、説明不要だろうが、ブラジルのテマキスシは、コメより具の方が多く、一本食べれば満腹になるらしい。
さらに、1990年代から「Por Kilo」というレストランが繁盛しているそうだ。バイキング形式で、仕切りのない大皿に、さまざまな料理を盛り付けて、御代は、種類にかかわらず重量に対して計算される。コメや野菜や肉も寿司もすべてが平等である。
日本でもお子様ランチは、こういう一緒盛りだが、皿には仕切りがあったような気がする(よく覚えてないが)。仕切りがないから、結果として刺身とビーフストロガノフが混じったりするのだが、ブラジル人はまったく気にしないそうだ。
さらに、わざわざ、色々と皿の上で混ぜ合わせて食べたりする人も多いそうだ。
これは、ブラジルそのものが、さまざまな民族と地域性が混ざり合いながら常に新しい方向を模索するという文化を持っているから、ということらしい。
なお、私見だが、ブラジル関連投資については、今から大金をつぎ込むのには、ちょっと出遅れという感じもするので、まあ、自己責任でどうぞ、ということである。
![brasil0](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/37/b570a0956014f7197db33ecee55b3224.jpg)
そして、ブラジル講座が始まる。過去を思い出せば、軍事クーデター(1964年)があり、外国民間銀行からの融資に対する「モラトリアム」があり(1987年)、年率2000%のハイパーインフレ(1990年代前半)がある。大統領が裁判にかけられたり、政界汚職は多い。
そんな国でも、安心だ、ということを言いたいわけだ。もちろん、実際にブラジルに行くと、あまり安全じゃないのは自明なので、国家財政が破綻したり、企業が国営化されたりとか、そういう方面の安全の話である。
結構、聴いていて日本と似ているところもあるなと思ったのが、政治の未成熟ぶり。民主主義が幼稚な段階なので、たいして政策の違わない政党がたくさんあり、議員の方も当選したら政党を鞍替えしたりする渡り鳥が多いそうだ。
また経済的には1970年代の年率10%の成長率を続けた結果、破綻。その後の危機を乗り越えて、再び5%成長路線を歩もうとしているそうだ。
![brasil1](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/a1/ca0a98bd0d17afffa4bedd120eda6373.jpg)
「運がいい」というのは資源価格の高騰も後押し。慢性的な対外債務国から脱却し、債権プラス国に格上げ。その他の幸運に恵まれ、安定的な成長路線が始まったというようなことらしい。
その結果、富裕層と貧困層の間にある中間層の数が増えて、内需も旺盛になっているそうだ。
どうも日本を出し抜いて国連の常任理事国の椅子を狙っているようである。
ゲストとして、HSBC、ゴールドマンサックス、日興アセット(シティ)と、世界三大マネーハンター民族(華僑、ユダヤ、バイキング)のアナリストが、いかに魅力的で安心な国であるか、強調していたが、3社の中で、ブラジルに行ったことがあるのは一人だけのようだった。
![brasil2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/20/94d0c186e962a6a7fd171dd54e8e2a45.jpg)
やはり、本物だ。
そして、ブラジルに行ったことがないに決まっている帝国ホテルのパティシエ氏の手によるブラジル風とは思えないケーキを食べた後で、ブラジル料理の話になる。
主食は、コメとフェイジョン(インゲン豆のスープ)。それと牛肉。コメの上にフェイジョンをカレーのようにかけて食べる。最近はパスタの上にかけたりもするそうだ。おそらく、名古屋名物の「あんかけスパゲティ」と同じ味なのだろう。
その他、キャッサバ芋など。牛肉はシュラスコ料理というのが有名で、日本にもある。以前、私がよく行っていたシュラスコ店が、本セミナーで紹介されてびっくりしたが、そこには多くのブラジル人Jリーガーたちが、カソリック国らしく子沢山で押しかけていて、肉の食べ放題コースを攻略しているのが見られる。サッカー以上に速攻がうまい。
そして、変化を続けるのがブラジル料理の特徴ということで、スシ(太巻き)やテマキスシも現れているそうだ。日本の手巻き寿司は、説明不要だろうが、ブラジルのテマキスシは、コメより具の方が多く、一本食べれば満腹になるらしい。
![brasik4](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/34/4f91cee422327f1462f0a50f5ae1a8d9.jpg)
日本でもお子様ランチは、こういう一緒盛りだが、皿には仕切りがあったような気がする(よく覚えてないが)。仕切りがないから、結果として刺身とビーフストロガノフが混じったりするのだが、ブラジル人はまったく気にしないそうだ。
さらに、わざわざ、色々と皿の上で混ぜ合わせて食べたりする人も多いそうだ。
これは、ブラジルそのものが、さまざまな民族と地域性が混ざり合いながら常に新しい方向を模索するという文化を持っているから、ということらしい。
なお、私見だが、ブラジル関連投資については、今から大金をつぎ込むのには、ちょっと出遅れという感じもするので、まあ、自己責任でどうぞ、ということである。