ナンバープレートの秘密

2007-09-18 00:00:25 | マーケティング
40a5911f.jpg最近、小型車を買った。買い替えではなく、増車。ガソリン高騰の折、現在の車のガスイーターぶりに困窮している。何しろ、リッター5キロ位なので、・・

それで、軽自動車とも考えたのだが、遠出するときに高速道路では厳しい。近場をスモールカーにして、遠出を大きいので走るというのが普通の考え方かもしれないが、燃費的には大間違い。遠くこそ、スモールカーで走って燃費を上げるべきなのだろう。例えば、航空会社の飛行機の機体繰りでも、成田-欧州のように長いのがB-777、台湾とかソウルといった短いのがB-747となっているようだ(サプライチェーンマネジメントの基礎中の基礎)。ということで、小さな小型乗用車というカテゴリで検討、試乗の結果、妥協に妥協を重ね、N社のクルマにする。販売店には、N社の親会社のR社の車種も並んでいたが、聞くと、故障しない率が10%ということ。まあ、自動車大国日本に住んでいながら、故障の多い輸入車を買う理由もない。

実は、試乗して気がついたのだが、ハンドリングがトヨタみたいだ。軽くて、マイルドだ。悪く言えば、ゴムの棒を捻っているような間の悪さがある。まあ、慣れれば、これが世界標準なのかもしれない。考えると、ハンドリングには「軽いか重いか」、「マイルドかシャープか」という二つの要素の四つの組み合わせがある。「軽くて、マイルド」「重くて、シャープ」というのが標準的な二つのチョイスなのだろう。「軽くてシャープ」はやや危険だし、「重くてマイルド」は論外だ。ただ、すべて感覚には個人差があるのだから、「軽くてマイルド」か「重くてシャープ」かはユーザーがチョイス、または設定できるようにならないのだろうか。、まったく、たいした技術じゃないだろう。

そして、本体価格百数十万円から若干の自主的値引きをお願いして、諸費用を合計したものが、支払い債務になるのだが、諸費用の中に、悩ましい選択がある。

「希望ナンバープレート登録費用」。

2,000円強だが希望のナンバーの数字を選べる。まあ、それも含めて、キッチリ百何十万円ちょうど。ということにしてしまう。

が、「じゃ、何番にしますか?」と言われて、うろたえる。まあ、そんな簡単に番号を思いつくことはない。まさか、銀行のキャッシュカードの暗証番号にするわけにはいかない(逆にクルマのナンバーを暗証番号にする人はいるらしいので、同じ話かもしれないが・・)。

それで、一旦、番号の決定は先延ばしにして、熟考することにする。ネット上で、色々と調べてみると、この希望ナンバー制度にも色々な話があることがわかってきた。まあ、生まれた子供に名前をつけるようなものかもしれない。そして、2日後にやっと決定するのだが、その話は少しおいて、このナンバーの話で、簡単ながら、よく知らなかったこともあった。


40a5911f.jpgまず、ナンバーは、4つの要素で構成される。「地名」「二桁または三桁の数字」「ひらがな」「四桁以内の数字」である。そして、希望できるのは、最後の「四桁以内の数字」である。

これは、希望番号の話ではないのだが、知らなかったのは、一桁、二桁、三桁の場合は、四桁の数字とは異なり、「-(ハイフン)」がないこと。つまり、四桁は、「12-34」だが、三桁は「・2 34」。ニ桁は「・・ 34」。一桁は「・・ ・4」というようになる。なぜ四桁の場合、ハイフンがあるかだが、覚えやすいということらしい。つまり「家族円満に」ということで、円周率「3.14」を選んでも、「・3 14」となり、「・」は3の前に付いてしまう。もちろん「3・ 14」はあり得ない。

次に、この希望ナンバーにも、人気の多い番号があって、いくつかは抽選になっている。現在、抽選になっているのは、「・・・1」「・・・7」「・・・8」「・・88」「・333」「・555」「・777」「・888」「11-11」「33-33」「55-55」「77-77」「88-88」の13通り。七五三と八に人気がある。漢字の「八」は末広がりだが、数字の8の形は、行き詰まり感があるように思うのだが、どうなのだろう。


ところで、この番号選びの方法だが、大きく二つに分かれるようだ。一つは、読み方の語呂合わせ。「4126=よいふろ」方式。もう一つは、数字自体の意味を生かす方法。誕生日とか、自分の目標年収とか・・

語呂合わせ方式の場合の弱点は、見抜かれて笑われること。よくあるのが、「11-22(いいふうふ)」、「11-88(いいパパ)」。まあ、自分で「いい」なんて言う人種は、臭くて近づくのが嫌だ。有名人関係というのもがっかりだ。自分が有名人になればいいじゃないかって思う。名古屋・大阪方面にあるのが「10-01(仙一)」。オバサマドライバー向きが「・・ ・4(ヨン様)」とか。

一方、関連数値派だって、誕生日とか記念日などが多いらしい。結局、暗証番号みたいに、以前の住居で使っていた電話番号みたいになっては、何のために希望番号にしているのか、さっぱりわからない。また、勤務先の会社の創業年とか、創立記念日なんかにしていると、「アイツ、上を狙っているな」と警戒され、真っ先にリストラされたりする。


ところで、クルマのナンバーを見た時に、「希望ナンバー」か「一般ナンバー」か見分ける方法がある。「希望ナンバー」の時には、「どうして、この番号を選んだのだろう」と第三者的に想像する楽しみが生まれるわけだ。見分け方のポイントは、ナンバーの地名の後の「二桁または三桁の数字」。

まず、二桁は、一般ナンバーである。希望ナンバーは三桁である。そして、例えば小型自動車なら5か7で始まり、普通自動車は3で始まるのだが、下二桁の数字に注目。希望ナンバーの場合は下二桁が(30~79)になる。531とか745とかだ(例外は前述の13種類の抽選ナンバーで、これは一般ナンバーと同じ)。

つまり、「横浜 332 あ 11-88」のクルマだと、「わざわざ、『いいパパ』とか家族で確認しなければならないほど、夫婦の危機は差し迫っていて、さらに『いいふうふ』ではなく『いいパパ』というのは、離婚後の車の所有権は夫側にあり、その代わり子供の親権は妻側にあるのだろう」とか妄想することができるわけだ。


そしで、2日間熟考に熟考を重ねた結果、販売店の営業マンに連絡した数字は、・・

1で始まり0で終わる3桁の数字。

つまり、買った車のおネダン。電話の向こう側で、営業マンの息が10秒間ほど止まったことが確認できた。

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